2014年2月17日(月)

「60歳までに1億円」に近づける外貨4割、株4割

お金のプロが実践!鉄壁の家計術【年収900万】

PRESIDENT 2012年12月31日号

著者
内藤 忍 ないとう・しのぶ
資産設計アドバイザー

内藤 忍東京大学経済学部卒。MBA。資産デザイン研究所社長。資産運用セミナーや銀座のワインバー経営などマルチに活躍。最新刊『飲めて殖やせる 究極のワイン投資』

資産設計アドバイザー 内藤忍 構成=三浦愛美 撮影=牧田健太郎
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定年後にいくら必要かを試算せよ

資産運用は「いくら必要か」という金額ではなく、「定年後にどういう生活を送りたいか」という目標設定から始めるべきです。無目的に蓄財にいそしむのは、ゴールを知らずにマラソンを走るようなもの。焦燥感が募るばかりで良い結果につながりません。『60歳までに1億円つくる術』(幻冬舎新書)で1億円という数字を設定しましたが、これはシンボリックなもの。すべての人に老後資金として1億円が必要なわけではありません。

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年収900万円の家計簿

厚生労働省のデータによれば、定年退職後の無職の家庭の生活費は平均で毎月約30万円です。仮に公的年金を月20万円受け取れるとすれば、残りの10万円は自分で準備しなければなりません。80歳までとしても、10万円×12カ月×20年で、2400万円になります。資産運用をしたとしても2000万円程度は必要です。もっとも80歳を超えた時点で、資産はゼロになるので、2000万円は本当の最低ラインと考えたほうがいいでしょう。それ以上いくら必要なのかは自分たちが老後の生活スタイルをどう描くかによって変わってきます。

例えば、「老後は毎年夫婦2人で海外旅行をしたい」「5年ごとに新車に買い替えたい」「退職後に大々的に自宅をリフォームしたい」となると当然2000万円では足りません。約100万円の旅行×20回=2000万円、300万円の新車×4回=1200万円と、先の2000万円に上乗せしていかなくてはならない。まずは紙と鉛筆を手に取り、老後に送りたい生活を想定し、それに必要な金額を試算してみてください。

こうして、ゴールがわかったら、次は資産づくりです。この家庭(図)は年収900万円で現在、預貯金が100万円。支出を見直し収支をプラスにするところから始めます。節約の大原則は「意味のない支出を削る」こと。例えば独身男性が生命保険に加入することは意味がありません。

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