2014年2月10日(月)

がんになって初めて気づいた、本当に必要な資産

お金のプロが実践!鉄壁の家計術【年収700万】

PRESIDENT 2012年12月31日号

著者
黒田 尚子 くろだ・なおこ
CFP、一級FP技能士、消費生活専門相談員

黒田 尚子株式会社日本総合研究所に勤務後、1998年FPとして独立。個人向けの相談業務、セミナー・FP講座等の講師、書籍や雑誌・Webサイト上での執筆など幅広く行う。消費者問題にも注力。

執筆記事一覧

フィナンシャル・プランナー 黒田尚子 構成=大高志帆 撮影=原 貴彦
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財産が減る!「収入ゼロ」の恐怖

フィナンシャル・プランナー 
黒田尚子氏

私は家族から「ズボラな神経質」と呼ばれています。用途に応じた家計簿を3つもつける一方で、思いっきり遊ぶのも好きだし、必要だと思ったら何でも買ってしまいます。

それは私がお金というものを、使わないと価値がないものだと考えているからです。自己投資として何かの勉強をしてもいいし、身なりを整えてもいい。年をとれば自動的にお給料が上がる幸せな時代はもう来ないのです。私が会社組織に属していないから自己投資に使おうと考えるのかもしれませんが、これからはサラリーマンも同じでしょう。

家計の収支を改善しようとするとき、すぐに人は「節約」「貯金」「投資」「運用」と考えてしまいますが、最も効率的なのは働いて収入を増やすことです。女性も家で節約に勤しむよりも、もっと外で働くべきです。

極端な話、女性から専業主婦という選択肢をなくすのもいいと思います。専業主婦を何十年も続けると、社会との接点が希薄になり、もう一度働くことが億劫になってしまうもの。これは女性にとっても不幸なことです。働ける年齢なら全員が働く。それが当たり前の社会になれば、女性は就職するときから「出産しても働き続けられるか」という観点で職場選びをするし、それに対応する企業も増えるはずです。

とはいえ、稼いだお金を闇雲に使ってもいいわけではありません。お金をどう動かすにしても、目的を明確にすること。お金を貯めるときでも、何のためのお金なのかきちんと意識しなくてはいけません。「不安だから」という理由でなんとなく貯めている人は、1000万円貯まっても「3000万円ないと不安」と感じるし、宝くじで1億円当たったところで「本当は3億円ないと安心できない」と感じるのです。老後のお金が不安だと私に相談にいらっしゃる方は非常に多いのですが、その不安の原因は本当に「金額」なのでしょうか。

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