2013年8月20日(火)

なぜバツイチのほうが結婚できるか

愛される人の理由

PRESIDENT 2012年12月17日号

著者
白河 桃子 しらかわ・とうこ
少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授

白河 桃子少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授、経産省「女性が輝く社会の在り方研究会」委員。
東京生まれ、慶応義塾大学文学部社会学専攻卒。婚活、妊活、女子など女性たちのキーワードについて発信する。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活」を提唱。婚活ブームを起こす。女性のライフプラン、ライフスタイル、キャリア、男女共同参画、女性活用、不妊治療、ワークライフバランス、ダイバーシティなどがテーマ。「妊活バイブル」共著者、齊藤英和氏(国立成育医療研究センター少子化危機突破タスクフォース第二期座長)とともに、東大、慶応、早稲田などに「仕事、結婚、出産、学生のためのライフプランニング講座」をボランティア出張授業。講演、テレビ出演多数。学生向け無料オンライン講座「産むX働くの授業」(http://www.youtube.com/user/goninkatsu)も。著書に『女子と就活 20代からの「就・妊・婚」講座』『妊活バイブル 晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング』『婚活症候群』、最新刊『「産む」と「働く」の教科書』など。

執筆記事一覧

ジャーナリスト 白河桃子
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50代以上なら自営業の男が有利

36%……この割合は何の数字でしょうか? これは日本の離婚率です。つまり3組に1組のカップルが別れているわけです。

離婚した人を「バツイチ」と呼ぶ言葉がすっかり定着しました。しかし「結婚に失敗した人」というマイナスな意味ではない……そう思う女性が増えています。

「私、絶対にバツイチのほうがいいと思う。だって、誰かが1度でもその人と結婚したいと思ったわけでしょう?」

だいたいこのような発言をするのは、恋に迷い、婚活に疲れたアラサーから上の女性たち。

さまざまなシングル男性たちに出会っても、中には履歴書はピカピカでも、まったく女性とコミュニケーションがとれない人もいる。カレシがいても、なかなか結婚してくれない永遠のモラトリアムボーイ。先日もおしゃれな女性たちが200名も集う「女子会」のトークショーに出たのですが、「カレシが結婚してくれない」というのが全員の悩みでした。

婚活に疲れ切り、いったい王子様はどこにいるのか……そんな女性たちにとって「離婚経験者」は魅力的にうつるのです。

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離婚増加で増える「再婚カップル」

日本の結婚市場は身もふたもなく、「高収入」「安定」「恋愛力」を持つ男性から売れていきます。年収600万円以上の独身男性は5.7%しかいない。子育て中に養ってほしいと思うと、それができる男性は非常に少数の激戦市場。既婚男性がフリーともなれば、誰かがその席を占めたいと思っても当然です。

新刊『女子と就活』で女性と就労の実態を調べましたが、結局のところ、「第1子出産後常勤の仕事を続けられるのは2割」という数字がここ20年間変わっていない。子どもと仕事がトレードオフなら、養ってくれる男性に女性たちは集中してしまいます。

男性はもともと再婚率が高く、約10人に7人が、女性では約10人に6人が再婚をしています。1年間に結婚したカップルのうち、4組に1組が、どちらかが、または両方が再婚者となっています。世の中、「1度も結婚しない人と何回も結婚する人」に2極化してきているのです。

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