若い世代にも「老後心配性」は多い。しかし、実態がわからないものに不安になるのはナンセンスである。その正体を見据えながら今できることを考えてみよう。

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図1 高齢夫婦無職世帯1ヵ月の平均収支は?

定年後の生活にいくら必要か? という質問にひと言で答えるなら「1億円」である。大卒社員の生涯賃金の3分の1に相当するお金を、老後のために確保することなんてできるのだろうか? まずは老後の生活には毎月いくらかかるかという話から始めよう。2010年度の総務省・家計調査報告によると、夫65歳以上、妻60歳以上の高齢無職世帯の夫婦の1カ月の平均支出が26万4948円。対する収入は22万3757円。毎月4万1191円の赤字である(図1)。