「おば」になったりりちゃんが向かう先
りりちゃんは今、25歳。判決の懲役9年が確定し満期出所したとしても、まだ34歳。そこからの人生は長い。
被害者に弁済するにも、自身の生活にもお金はいる。
私から見れば34歳はギャルといってもいい若い女だが、おぢ達は、その年齢の女はもはや「おば」とくくってくる。だから、出所後に同じことを繰り返してはいけない以前に、繰り返すのが難しくなっていく。
出所後、とにかくひっそり生きたいと願うなら話は別だが、向かうのは懐深き水商売だろう。
もし主に男受けを狙って生きたいなら、カウのように金にがめつい部分は隠し、定のように「愛する男の人が欲しいの」とエロい一途な女を強調しなければならない。
同性の支持を得たいなら、定のように男に依存しがちな部分は隠し、カウの上申書のように「しょばいがしみ(註・商売が趣味)」と、犯罪ではない好きな仕事に打ち込み、成功もして見せねばならぬ。
ただ経営は無理がありそうなので、どこかの店に雇われて、その独自の会話術やコミュニケーション能力を、いかんなく発揮し、今度こそ正業に生かしてほしい。
さらに言えば、カウの男に貢がなかったところを学び、間違っても定のように好きなホストのモノを切ろうとはしないよう、自分自身を見つめ直してほしい。