子どもの目が輝くときを見逃さない

③子どもの目が輝いた口ぐせを毎日伝える

あなたのお子さんは、どんな言葉かけをしたときにうれしそうに目を輝かせますか。それを少しだけ意識してみてください。そしてその言葉を毎日伝えるようにしましょう。

短い言葉でいいのです。

たとえば、お子さんが話してきたことに対して、「よかったね」「それはうれしいね」「大丈夫だよ」「すごいわね」「さすがだね」など、どの言葉を伝えたときに、うれしそうに目を輝かせるか。お子さんをしっかり観察してみるのです。

子どもの目が輝くときは、脳に快のスイッチが入ったとき。そうなるとプラスの連鎖になり、子どもの肯定感情と肯定脳が育まれていきます。いかがですか。いまからお子さんの目がキラッと輝いた言葉をメモしましょう。そして、毎日伝えることをこころがけましょう。

論理的な言葉と情緒的な言葉を使い分ける

④義愛の言葉と慈愛の言葉を区別する

義愛の言葉とは、脳でいうと左脳的な言葉です。左脳的とは冷静で論理的なもの。一方の慈愛の言葉は右脳的な言葉で、感情豊かで情緒に富んでいます。

たとえば明日、子どもの大切な野球の試合があり、勇気づけたい場合。

義愛の言葉なら「この1カ月間、学校が終わってから毎日1時間も練習して、その密度もすごく濃かったと思うよ。明日の試合に勝てるだけの練習を積み重ねてきたんだから、自信をもっていこう」などと、具体的に論理的に言葉を駆使して勇気づけます。

慈愛の言葉の場合は「一生懸命やってきたから、大丈夫。そのままでリラックスしていこうね」などと感情的、情緒的な言葉を使います。

どちらがいい悪いではなく、両方を必要に応じて使い分けられるように意識しておくとベストです。

義愛の言葉=建設的な言葉、慈愛の言葉=情緒的な言葉を、お母さん、お父さんがうまく使い分けてみましょう。

たとえば、お父さんが義愛の言葉を話したら、お母さんが慈愛の言葉を使う。またもう少し工夫し、学校の先生が義愛の言葉が多い先生なら、塾の先生は慈愛の言葉が多い先生を選ぶなど、親御さんがお子さんの指導者を客観的に見て、義愛タイプか慈愛タイプかのバランスを保つようにすると、お子さんの自信とやる気がぐんぐん成長していきます。