モテる中高年は何が違うか。医師の和田秀樹さんは「ボディメイク技術や知識をやさしくていねいに教えてくれるスポーツクラブやカルチャースクールの男性は、今の40代、50代、60代くらいの女性たちからモテる。その観点から、日本には下品系ホストクラブが多すぎるが、知的会話系ホストクラブがあったら需要があるだろう」という――。

※本稿は、和田秀樹『60代からの見た目の壁』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。

バラの花のプレゼントを持つ男性
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70代男性のキャバクラ通いが見た目の若返りにつながる理由

見た目を老け込ませないためには、意欲を失わないことが大事です。意欲を失わないための要素として、恋愛が重要であることも本書で述べてきました。

そのためには、日本という社会が高齢者の恋愛や性に対し、もっと寛容でなければならないと思っています。

ところが現実はそうなっていません。例えば、70代の男性がキャバクラに通っていようものなら、「エロ爺」と呼ばれてしまいます。

でも、その男性にしてみれば、ホステスさんに少しでもモテたいと思っているから、おしゃれをして出かけるのでしょうし、若い女性と会話を楽しむために話術をみがいているかもしれません。

そうした努力は、見た目の若返りにつながるのです。

キャバクラに通うことで、男性ホルモンの分泌も増えますし、認知機能低下の予防にもなります。

とくに女性にモテる話題を考えるときは、前頭葉を使うことになるので、意欲の低下も防げます。

こういう話をすると、若い人にウケるために、若者に人気のあるゲームについて勉強するとか、若者に人気の音楽を無理して聴いたりする人がいます。

なぜそんなことをするのかというと、ホステスさんから「このおじさんは、こんなことまで知っているんだ?」と思われたいからでしょう。