ダイエットやストレス過多も月経周期が乱れる原因になります

忙しく働いていると、毎月の生理期間がわずらわしく感じることも。けれど、生理がきちんと来ないのもまた不安……。妊娠? それとも病気? そんな不安のタネである生理不順について産婦人科医の福山千代子先生に伺った。

悲しいの美しい女性の座っているソファし、痙攣と掛け布団腹をタッチしながらのpmsの症状を感じる
※写真はイメージです(写真=iStock.com/Deagreez)

「一般的に月経は25~38日周期で、出血期間は3~7日が目安といわれていますが、人それぞれ。28日周期ではないから病気だとか一概には言えないものなのです」

月経周期は女性ホルモンによりコントロールされているが、その女性ホルモンは脳から分泌されるホルモンによってコントロールされているため、精神的なストレスや身体的トラブルによりホルモンバランスが乱れ、月経周期に影響することもまれではないそう。

「自分でも気づかないうちにストレスを積み重ねていることも。また、過度のダイエットや激しい運動もホルモンバランスをくずし、月経周期を乱します。ただし、42日周期だから即、異常ということではありません」

月経周期異常は、思春期や更年期などの年齢に起因する場合がもっとも多いそう。特に、40代後半になると多くの女性に、3カ月以上月経がない、または月経頻度が多くなる・少なくなるなどの更年期特有の症状が現れる。ただし、更年期だろう、仕事のストレスだろうと自己判断するのは危険だと福山先生は言う。

※「月経」は、医学用語。一部、通称の「生理」を使用。

自分のカラダの状態を知ること

「40歳未満で3カ月以上無月経なら早発卵巣不全の疑いも。加齢性のほか、甲状腺機能異常や無排卵周期症などの病気が原因の場合もあります。月経がこれまでと違うと感じたら早めに婦人科を受診しましょう。また、40歳くらいまでは、毎日の基礎体温測定をオススメします。排卵の有無を確認できるだけでなく、自分のカラダの状態を知ることができます」

病気がなく排卵があり、症状が軽い場合は、治療不要なこともあるが、排卵がなくホルモンバランスの乱れや病気が原因の場合は、適切な治療が必要となる。

「毎月の月経期間を手帳に記録するなど、自分のカラダを管理する習慣をもつことが大切です」

まずはチェックしてみよう!/月経周期異常を引き起こす主な原因