痩せない原因に気づき思考と行動を変える
「痩せたいのに、なかなか痩せられない」。そう思っている人に痩せられない原因を尋ねると、「運動不足だから」「太りやすい体質だから」と自分なりの答えを出してくれます。
しかし、その答えは思い込みであることが意外と多いもの。本当の原因と向き合わないまま、やみくもにさまざまなダイエット法を試し、失敗を繰り返す人が多いようです。
痩せられない理由は、一人ひとり違います。そのため万人に効くダイエット法はありません。“痩せグセ”をつけるには、まず食生活やふだんの行動を振り返り、痩せられない本当の原因に“気づく”こと。そして、それを改めることが重要なのです。
痩せられない本当の原因を探るには、「食行動チェックリスト」を活用しましょう。各項目をチェックし、「4」に○のついたものが痩せられない原因。まずは、その思考や行動を変えていきます。
とはいえ、変えるべき思考や行動が多いと、ストレスを感じてしまうもの。ストレスはダイエットの大敵です。チェックリストでは「3」と「4」を明確に区別して答え、「4」の項目を最小限にすることが、ダイエット成功のカギとなります。
どんなに努力しても体重が減らないことはある
また、自己嫌悪に陥らないようメンタルコントロールを心がけることも大切です。例えば、間食が多いことが痩せない原因なのに、たくさん間食をしてしまったとき、「食べちゃった……」と自己嫌悪に陥ると、不思議と翌日も間食してしまう人が多いようです。「間食しちゃったけど、おいしかった。幸せ!」と気持ちをスパッと切り替えると、意外とすんなり間食が減っていきます。
また、ダイエット中、体重が増えると落ち込みがちですが、体重は睡眠不足やむくみでも増えますし、一日の中でも増減します。「どんなに努力しても体重が減らないことはある」と知っておくと、気持ちを上手にコントロールできます。
そして、痩せグセのつく食べ物を摂ることも、ダイエットに効果的。私は、痩せグセのつく食べ物をたくさん提唱していますが、それは飽きるのを防ぐため。飽きるとダイエットが続けられません。痩せグセのつく食べ物の中から、自分に合うものをいろいろと試してみてください。
3つのマインドでさらに“痩せグセ”がつく
最後に、痩せグセをつけるために不可欠なマインドをご紹介します。
1つめは「上品であること」。上品な人は食べ方がていねいで、食べる量も少なめです。2つめは「素直であること」。年齢を重ねると周囲に年下が増え、他人の意見に耳を貸さなくなったり、「だって」「でも」と言い訳が増えたりします。素直な心でダイエットにトライしましょう。そして3つめは「モノを大切にすること」。キャリアとともに収入が増えていくと、モノを大切にしなくなる傾向が。モノを大切にする気持ちが、食べすぎ・買いすぎ防止につながります。
この3つのマインドを忘れず、思考と行動を変えていくことで痩せやすいカラダが手に入るはずです。