平日は忙しくて、週末は寝るだけ。そんな週末をつづけていると、時間に追われる一方です。多忙にみえる人は、週末にリフレッシュできる時間をつくっています。「プレジデント ウーマン」(2017年9月号)より、3人の実例を紹介します。3人目は「ウォーキング」を楽しむ和田幸子さんです――。(全3回)
タスカジ 代表取締役社長 和田幸子さん

フルタイムで働きながら仕事と育児・家事の両立を模索していた和田幸子さんは、個人と多彩なハウスキーパーとのマッチングを実現させる「タスカジ」を立ち上げた。“1時間1500円から”家事代行を利用できる手軽さが受け、共働き世帯を中心に人気を集めている。

和田さん自身も平日は家事代行を頼んでいるが、週末の昼間は夫と散策へ。ここ最近は東京・山手線の駅で降り、その周辺を歩いて回るという。散策の目的のひとつは運動。聞けばファスティングで約10kgのダイエットに成功したとか。「子どもが生まれる前も、ふたりでよく街歩きをしていました。子どもから少し手が離れたので、体重維持のためにもまた歩こうかなって」

降車駅以外は何も決めずに自宅を出発。駅に降りたときの気分や街の雰囲気で道を選んで進む。「都内に長く住んでいても知らないことってたくさんあるんですよね。街を歩くとその街の生活が見えてくる。物価も把握できるし、ハウスキーパーさんの面接でも話が盛り上がります」。約3時間の散策で1万歩は歩くという。市場調査とダイエット、夫とのデートで一石三鳥な週末だ。

1.行き先は駅に着いてから決める。この日は日暮里駅で降り、谷根千をめぐることに。2.「夕やけだんだん」と呼ばれる有名な階段をスマホでパシャリ。後日SNSにアップする予定だという。3.雑貨店でエプロンを吟味する和田さん。4.店頭に張られたチラシについつい目が留まる。物価をチェックしているそう。5.おいしそうな総菜店を発見。お土産として購入。

6.7.メイン通りよりも細い路地を進むのが好きな和田さん夫妻。「古い看板や案内を見つけるとワクワクします」。8.iPhoneの標準アプリ「ヘルスケア」を使って歩数をカウントしている。9.食器や暮らしの道具を扱うお店を見つけて立ち寄り。10.最後はお待ちかねのティータイム。この日は甘味所でかき氷を。

▼和田さんの週末
8:00 起床
8:30 朝食
9:30 メールチェック、テレビやスマホでニュースチェック
10:30 息子の習い事同行
12:30 ランチ
13:30 子どもを遊びに送り出し、夫婦で外出
18:00 帰宅
18:30 夕食準備、家の片付け、事務処理(夫婦で分担)
19:00 夕食
19:30 たまに家族で散歩
20:30 入浴
21:30 メールチェック、Huluで海外ドラマ視聴
24:00 就寝

和田幸子
タスカジ 代表取締役社長
大学卒業後、富士通に入社。システムエンジニアとしてERP製品の開発に従事した。出産を経て、2009年にフルタイム勤務で復職。13年に起業し、共働き家庭世帯に向けた家事代行サービス「タスカジ」を立ち上げた。