職場の男女比が変われば、職場の雰囲気も違ってくるもの。女性が多い職場から男性が多い職場に、あるいはその逆に転職したときにどんなギャップを感じたか? 転職経験のある、働く女性に聞きました。
職場の男女比によって職場の雰囲気には違いがあるもの。女性の多い職場から男性の多い職場に転職したとき、あるいは男性の多い職場から女性の多い職場に転職したとき、いろいろなギャップがあると思います。どのようなギャップを感じたのか、転職経験のある働く女性たちに聞いてみました。
まずは、女性の多い職場から男性の多い職場に転勤した人の話です。
Case.1 女性というだけで優しくしてくれる
「女性というだけであれこれ気遣ってもらえ、常に優しくしてもらえている。叱り方もソフトな言い方のため、精神的ダメージは少ない。この環境に甘えてはいけないけれど、気遣われることで『職場の人たちのために頑張ろう』という気持ちが増します」(31歳/運輸)
職場の男性たちにとって、人数の少ない女性は大切にしていきたい存在なのかも。紳士的な男性が多いと働きやすそうです。仕事のモチベーションも上がるのなら、とても良いことだと思います。
Case.2 女性特有の悩みを理解してもらえない
「私は生理が重い体質のため、生理期間中は仕事の能率が極端にダウン。でも生理の話題を出すのは恥ずかしく、自分からはそのことをなかなか話せない。話したとしても『生理は病気じゃないでしょう?』『本当にそんなにつらいの?』と言われそう」(27歳/メーカー)
「子どもが熱を出したと保育園から電話があったとき、『またか……』という顔をされてしまった。女性の多い職場だったときは『お互いさまだからね!』と協力し合えたけれど、男性ばかりだと『これだから女は……』という目で見られてしまう」(32歳/建設)
女性同士ならお互いに分かち合える悩みでも、男性が相手となれば理解してもらうことさえなかなかできないかもしれません。仕事に影響がでるのならきちんと話しておきたいものの、難しいですよね。
Case.3 女性が多い職場よりも人間関係が複雑
「男性は女性と違い陰口を言わないと思っていたけれど、女性とさほど変わらなかった。むしろ陰口のみならず本人の目の前でどんどん悪口を言うので、表面上は仲良くする女性よりも面倒な存在。男性は適度に持ちあげてあげないと不機嫌そうにするし、女性が多い職場よりも人間関係が難しいと感じた」(29歳/メーカー)
男女関わらず悪口や陰口を言う人はいるもの。「男性が多い職場は人間関係がサバサバしているはず」という先入観を持っていると、当てが外れることもあるんですね。
次に、男性の多い職場から女性の多い職場に転勤した人の話です。
Case.4 仕事中に無駄なおしゃべりが多い
「男性が多い職場では、仕事中に業務と関係のない話をする人はあまりいなかった。いたとしても、その人の相手をする人はいないので話はすぐに終わってしまう。でも、女性が多い職場はとにかくおしゃべりが多い。仕事に関係のないことまで延々と話すので、どう話を切り上げればいいのかわからず困る」(35歳/美容)
コミュニケーションの一環とはいえ、おしゃべりが多すぎるのは困りもの。話しかけられても適当に返答してそっと会話から抜けるか、話の内容を業務に関係するものに変えるといいかも。
Case.5 育児・家事の豆知識が飛び交っている
「今まで育児や家事の相談をできる人がいなかったけれど、女性が多い職場ではそういう情報がたくさん飛び交っている。常備菜の種類や作り方、旦那に育児をさせる方法、女性限定の楽しいイベント情報まで盛りだくさん。働きながら育児をするしんどさを理解してくれる仲間がたくさんいるので、安心して働くことができる」(33歳/保険)
働きながら育児や家事をこなす女性が多ければ、それだけお互いのノウハウを共有できるでしょう。知らなかった有益な情報もたくさん手に入るはず。自分だけが抱えていると思っていた悩みも相談できそうです。
Case.6 飲み会が少ない
「男性の多い職場では付き合いの飲み会が週に1~2回はあるのが当たり前でした。でも女性が大半の職場に転職したら、飲み会はほぼナシ! 既婚者は家事や育児があるからすぐ帰るし、独身は英会話教室に通っていたり。その代わりランチを一緒に食べます。飲み会代が抑えられるし、体重も2キロ減りました」(30歳/IT)
飲みニケーションが好きなのは、やっぱり男性が多いということでしょうか。時間を有意義に使えてしかも体重も減ったなら、言うことなし! ですね。
女性が多い職場と男性が多い職場。それぞれに良し悪しはありますが、どちらにせよ、あなたにとって働きやすい環境ならそれが一番いいですよね。あなたなら、女性と男性、どちらが自分に合うと思いますか?
兵庫県神戸市在住のライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブ媒体で恋愛コラムを中心に執筆中。