朝活&夕活の達人たちはどのような時間の使い方をしているのでしょうか? 超夜型生活を5時半起床の朝型に変え、ライフスタイルを一変させたヘア&メイクアップアーティストの藤原美智子さんをはじめ、6人のエキスパートたちに聞きました。
TVを見るなら、オンデマンド
●ライフネット生命保険 代表取締役社長兼COO 岩瀬大輔さん
テレビ東京オンデマンド(月額540円)、NHKオンデマンド(月額972円)に申し込んでいて、朝の通勤中にiPadでビジネス番組を見ています。「ワールドビジネスサテライト」などを毎朝見続けることで、かなり経済に詳しくなれます。週末はNHKの「プロフェッショナル」のライブラリーをまとめて見たり。時間をお金で買っている感じでしょうか。ついダラダラと受動的に受信してしまいがちなテレビですが、能動的に見るという習慣にしています。
渇いたカラダに、漢方を染みわたらせる
●リクルートエグゼクティブエージェント エグゼクティブコンサルタント 森本千賀子さん
毎朝3時起床の私が、朝起きて最初にすることは漢方を服用すること。主人や子どもたちが起きてくる前の、朝飯前のエネルギーチャージです。1杯のお水を飲むよりも何よりも先に、渇いたカラダに漢方の力を染みわたらせたくて。おかげさまで、風邪もひきにくくなりました。体質改善のため、7年前から始めた漢方ですが、すこぶる調子がいいです。九州の相談堂さんにいつもお世話になっています。
一輪挿しでもいいから、お花を飾ること
●フェリシモ しあわせ生活プログラム事業部 企画開発グループ 課長代理 木野内美里さん
忙しいときほど、花を買って会社のデスク付近に生けています。お水を換えたり、面倒なようで実はすごく気分転換になるので。モロゾフのプリンカップに切り花、というのがお薦め。きれいに生けられます。通勤途中に寄り道をして街路樹を観賞することも。グリーンやお花というのは人知を超えたすごい働きをしてくれるんですよ。出張が多いのですが、必ず花を買ってホテルに飾ります。疲れを吸い取ってくれます。
朝、散策をして、澄み切った空気を吸う
●温泉エッセイスト、VISIT JAPAN大使、ノンフィクションライター 山崎まゆみさん
朝独特の澄み切った空気感は何にもかえがたいですよね。いつもより少しだけ早く起きた朝に、家の周辺を散歩することをお勧めします。自然と深い呼吸になることで、自律神経が整えられるそうですよ。温泉街を散策して、朝風呂に漬かって、美味しい朝ごはんがいただければ最高ですが。
脳内ザッピング、名付けて、フォトミックス!
●POOL CEO 小西利行さん
心に留まった風景、新聞・雑誌の気になる記事、PC画面に流れるニュースまで。アンテナにひっかかったあらゆるものを日頃から撮りだめています。何の脈絡もないそれらを眺め、ひとつひとつ別の情報を組み合わせ、ザッピングしては掛け算していく。名付けてフォトミックス。
ジェームス・W・ヤングが、著書『アイデアのつくり方』で「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と説いているのですが、企画が行き詰まったときなどに5~10分フォトミックスをすることで、格段にアイデアが浮かびやすくなります。お勧めです。
朝活は、単なるブームではなく、自然の成り行きだと思う
●ヘア&メイクアップアーティスト 藤原美智子さん
「朝目覚めると、まず5~10分ぐらいベッドの上で瞑想(めいそう)を。その後、鉄瓶でお湯を沸かします。沸騰したらふたを開けて5~7分ぐらい弱火にかける。この間、簡単なピラティスのストレッチをしながら。鉄瓶で沸かしたさゆは、味がまろやかになって美味しいんです。そしてゆっくりとさゆをいただきながらインスタグラムの更新をしたり、原稿の執筆や、英語の勉強をしたり。その後、お風呂に入って顔筋マッサージや、リップロールなど」(と言って、ぷるるるる~と見本を示す藤原さん)
「英語の発音練習、おもに復習をお風呂ですることもありますね」
実はお風呂の反響効果は語学練習に最適、とのこと。これはまねしたい。
「ボイストレーニングを受けてから習慣になったのは、お風呂でぷるるるる~と唇をふるわす『リップロール』。これをするようになってから、口の回りの筋肉が柔らかくなって唇がふっくらとしてきました」
お風呂の後は本格的なヨガやストレッチを入念に。
「体をほぐすことで、気持ちもいい具合に緩みます。その後で仕事にでかける。体を気持ちよく目覚めさせ、無心の状態で朝をスタートさせることを続けています。朝活という言葉が定着しましたが、これは自然の成り行き、必然だと思います。朝の気持ちいい時間帯の中で自分のためになることをする。そのことがもたらす充実した幸福感を多くの方が気づいたからだと思います。早寝早起きが成長ホルモンを分泌させ、美容にいいことも実証済み。しかもお金がかからないですしね(笑)」
ラ・ドンナ主宰。ヘア&メイクアップアーティストの第一人者として雑誌・広告・TV等で幅広く活躍。女性誌連載、著書多数。近著に『美の宿るところ』(幻冬舎)、『大人の女は、こうして輝く。』(KKベストセラーズ)など。インスタグラム@michiko.lifeが話題。