転職に失敗する原因には、4つのNG行動がある。状況別のNG行動の特徴を理解して、4つのNGパターンに自分が当てはまらないかチェックしてみましょう。
失敗1:「家庭との両立」など自己都合で転職を希望
【転職理由のNG】
「初めての転職。理由は妊娠準備」。こうした自己都合による転職でキャリア構築を行うことは難しい。女性の転職理由で一番多いのが「勤務時間などの待遇がいい会社で働きたい」。女性にはライフイベントに応じた働き方が必要だが、都合の良い職場はなく、これを理由に挙げても成功する転職にはつながらない。
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●現状キープがベストだが
慣れた職場で育休取得や時短勤務を申し出るほうが希望がかなうことが多いので、転職は勧めない。しかし、現職で努力しても、育休後のポジションダウンが避けられないことも。自己都合で転職する場合、「1日5時間しか働けませんが、時間内に人並み以上の仕事をこなすスキルがあります」などとアピールしてみては。
失敗2:花形ポジションで働く自分を夢見た
【面接のNG】
転職理由が不明確で、自分のスキルを把握していない人ほど、華やかなものに憧れる。経験もないのに、一見華やかな広報、企画、マーケティングを希望する人。経営に近いポジションで仕事がしたいという人。即戦力が期待される中途採用で、このような希望を言う人は、その時点ですでに転職に失敗している。
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●経験を積んで出直す
異職種への転職は厳しいのが現実。職種替えしたいなら、今の会社でその職種を経験してから、転職を考えるべき。広報や企画、経営に近いポジションも、華やかに見えても日々の業務は地道な作業の積み重ね。それを理解せずに転職を望むのは、ただの現実逃避。その職種の実態を理解したうえで、経験を積んでから出直して。
失敗3:応募書類に、空欄や略語がいっぱい
【応募書類のNG】
市販の履歴書などで応募するのは問題ないが、職歴欄に「(株)」などの略語が並び、空欄も多く、採用側が知りたい情報をほとんど得ることができない応募書類では書類選考を通るはずがない。資格欄にはさまざまな資格名が並ぶが、それらがどのような資格であるかはもちろん、どんな業務に役立つものかの記述もない。
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●応募書類は手づくりして
応募書類は自分を売り込む大切なツール。市販のものでは、書きたいことを書くスペースがないので、手づくりするのがベスト。そのほうが空欄をつくることもない。資格は、それがどのような業務に関わるのか、どんなことに役立つか記載して。また、ビジネスマナーとして略語は厳禁。見やすく、わかりやすくが大切。
失敗4:今の職場の人間に転職を相談した
【退社時のNG】
転職活動していることを上司や同僚に知られると、引き留めに遭ったり、今の業務に支障が出ることも。年収など待遇アップを条件に残留したとしても、会社での居心地は悪くなるのが必至。転職先から内定をもらっている場合は、入社のタイミングが遅くなったり、転職先によからぬうわさを流されるというリスクも。
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●私物を使い、相談しない
転職活動を現職の仲間に伝えるのは厳禁。どんなに信頼している相手でも、ほぼ100パーセント上司や役員にまで話は伝わる。伝えていいのは家族だけ。会社のPCで転職活動を行うのも厳禁。ウェブサイトの閲覧履歴やメールの送受信履歴などをチェックしている企業は意外と多い。忙しくても、転職活動には私物を使おう。