普段と違う道を通ったり、習い事を始めたり、新しい味に出合ったり……。いくつになっても、日常にワクワクを取り入れたいものです。今晩は、フライパンの国へ、炒め物巡る冒険に出かけましょう!

 

フライパンひとつでできる炒め物は、働く女性の強い味方。でも、「冷蔵庫にあるもの」でつくりがち。味つけもワンパターンという人が多いのでは?

今回、その味の幅を広げてくれたのは、アイデア豊富な料理が人気のフードユニット「つむぎや」の金子健一さんとマツーラユタカさん。「食感や香りにこだわったり、いつもと違う食材を使ったりした、ディテールに工夫ありの楽しいメニュー」とマツーラさんが言う、心躍る炒め物だ。

「ヒネリをきかせていますが、僕らの料理の根っこにあるのは和の味。醤油で味つけをしたり、乾物や豆腐など和の食材を使ったりする家庭的な味です」

金子さんが言うとおり舌になじむ味ぞろい。意外性あり、楽しさありの一皿で明日の元気をチャージしよう。

れんこんナッツのきんぴら

●シャキシャキッ、かりかりっ。体験したことのない楽しいかみ心地

“れんこんナッツのきんぴら”は、れんこんを繊維に沿って縦に切ることでシャキシャキ感がぐんとアップ。いろんなナッツも加わって、驚くほどにぎやかなかみ心地を楽しめる。

材料(2人分)
れんこん……1節(200g)/ちんげん菜……1株/生姜……1片/ミックスナッツ……50g/胡麻油……大さじ1
【A】醤油……大さじ1みりん……大さじ1酒……大さじ1

●作り方
(1)れんこんは、穴に沿って、8mm角の縦切りにする(a)。長くて食べにくそうなら長さを半分に切る。
(2)ちんげん菜はcm幅に、根元の太い部分は縦半分に切る。生姜はみじん切りにする。Aは合わせておく。
(3)フライパンを弱火にかけて胡麻油をひき、生姜を炒める。香りが立ったら、ミックスナッツを加えて2分ほど炒める(b)。
(4)1を加え、中火にして炒める。れんこんに火が通ったらAを加え、汁気を飛ばすように弱火で炒める。
(5)仕上げにちんげん菜を加え、さっと炒める。ちんげん菜がしんなりしたら出来あがり。
(6)器に盛り、粗みじんにしたミックスナッツ適量(分量外)をちらす。
つむぎや
金子健一さん(右)、マツーラユタカさん(左)からなるフードユニット。得意ジャンルは、和食ベースのオリジナル料理。雑誌やイベント、ケータリング等で、アイデアあふれる料理を披露する。著書に『ヌードルメーカーでもっとおいしい! 生麺レシピ』(マイナビ出版)など。