格差社会が叫ばれるなか、いち早く資産プアから脱却し、資産リッチに転換した女性10人、10通りの資産運用をご紹介。5億円、8億円と資産を拡大させたつわものも!
不動産で資産運用
ミドルリスク・ミドルリターンといわれる不動産投資は、空室対策が万全なら定期的な現金収入が得られるのが魅力。生活の基盤となる場所だけに女性の目配り・気配りが活きる投資方法。
(1)初期投資額(集め方)
(2)運用方法
(3)当初の資産額→現在の資産額
(4)初めての投資年齢
(5)運用歴
貯金80万円からのスタート
著書に『自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社)。
【質問の回答】
(1)70万円(何となく貯金)
(2)不動産、投資信託、外貨MMF
(3)80万円→マンション2室+4~5年分の生活費
(4)26歳(2005年)
(5)10年
●貯金80万円からの不動産投資。2室所有で手取り60万円/年
地元岡山県のIT企業に勤めていた26歳のとき、将来への不安と自分の居場所確保のためにマンション購入を決意。1LDKで1800万円の物件を1700万円の融資を受けて購入。そこにしばらく住むも、不動産販売営業への転職を機に上京し、マンションは賃貸に。31歳のとき、投資目的で東京に2軒目を購入。確実に貸せる立地を選んでいるため、空室の不安は少ないそう。家賃収入は、ローン返済や経費を差し引き年60万円。
●リッチ転換への鍵
「結婚前に取得した資産は、結婚後も本人のもの。自分名義の資産を築けたこと」
4年で5棟81室所有
1児の母。著書『働くアラフォーママが夫にナイショで家賃年収4000万円!』(扶桑社)。
【質問の回答】
(1)1000万円(コツコツ貯金)
(2)不動産
(3)1000万円→8億5000万円
(4)34歳(2003年)
(5)12年
●年収500万円のOLが4年で5棟81室所有資産8億円超えの事業家に
手取り年収500万円の会社員時代に貯金1000万円達成。銀行に預けるより有利だと考え、表面利回り9%の投資用マンションの購入を決意。以後、不動産投資に反対する夫に内緒で次々に不動産を取得。不動産が安い時期に購入を始めたため、売却して資産入れ替えのたびに資本は増大。マンション一棟買いへ進んだことで資産拡大がスピードアップ。満室運営のコツは不動産会社や入居者と上手にコミュニケーションをとること。
●リッチ転換への鍵
「伴侶の理解を得られず融資で苦労したが、決断力と行動力で困難を乗り越えたこと」
賃貸激戦区に47室所有
福岡県在住、一人暮らし。著書に『カリスマ大家・小場三代の「満室力」』(ぱる出版)。
【質問の回答】
(1)800万円(コツコツ貯金)
(2)不動産、投資信託
(3)800万円→2億1100万円
(4)27歳(1988年)
(5)27年
●賃貸激戦区に47室所有驚異の入居率95%で家賃収入1900万円/年
副業として賃貸経営を行うサラリーマン大家の長女として、幼いころから不動産経営を実践で学ぶ。20代から不動産を買い増し、賃貸経営を開始。会社員時代にアパート4棟、戸建て1棟、マンション1室を購入。結婚するも子宝に恵まれず。42歳のとき、不動産収入が600万円を超え、税額がどんどん膨らみ、働く意味がなくなり退社。45歳で離婚。おひとりさまの今後を考え、不動産を整理して金融商品に変えるか思案中。
●リッチ転換への鍵
「投資物件は金を生むもの。仕入れが良ければ安定的に高利回りで運用できます」
人生の転機に資産運用
女性は結婚をはじめ、出産や仕事など一生を通じて生活環境が変わりやすいもの。そんな人生の転機をよりよい方向に転換させ、資産リッチを実現した女性たちを紹介します。
義母から渡された500万円の一部で投資スタート
都内賃貸マンション暮らし。結婚10年目、2児の母。結婚前の自己資産は約300万円。
【質問の回答】
(1)50万円(義母から譲渡の一部)
(2)株式投資、投資信託
(3)300万円→1500万円(妻名義分のみ)
(4)30歳(2005年)
(5)10年
●結婚して、義母から渡された500万円の一部を金融投資で5倍に増やす
夫の実家は埼玉の土地持ち資産家。結婚を機に、投資が趣味の義母から息子(夫)用に増やしていた資産1500万円の一部500万円を渡され、投資を促される。最初は1割の50万円で当時流行のIT株を購入。長男が生まれ、月2万円の積み立て投信を始め、次男が生まれてからは月4万円に増額。義母から渡された資金の残りの一部200万円も投資に。家族それぞれに口座分けし、子どもたちの将来と自分たちの老後に備えている。
●リッチ転換への鍵
「お互い浪費癖もなくコツコツためるタイプ。夫とお金の価値観が同じだったことが勝因」
離婚の慰謝料で資産運用を大幅増資
都内賃貸マンション暮らし、1児のシングルマザー。独身時代は自分の貯金で元夫を支えた。
【質問の回答】
(1)10万円(独身時代の貯金)
(2)株式投資、純金積み立て
(3)400万円→1800万円
(4)27歳(2001年)
(5)14年
●離婚の慰謝料300万円から資産運用を大幅増資堅実投資で1800万円に
夫は1000万円の借金を持つ役者の卵。どこからお金が入ってくるかわからず、夫の年収も知らず、渡される生活費で細々と生活していたことも。そして長男誕生。将来のため生活費から月1万円を工面して純金積み立ての開始6年後、夫の浮気で離婚。養育費月5万円、慰謝料300万円を受け取ることに。養育費から月2万円を追加で純金積み立てに回し、慰謝料のうち200万円で株を購入。配当金と株主優待で生活は潤っている。
●リッチ転換への鍵
「結婚前は信用金庫で働いていたので、お金の働きや動きを十分に理解していました」
課長昇進を機に不動産購入
都内一人暮らし。彼氏もおらず、結婚よりおひとりさまの生活を身近に想像できる状況。
【質問の回答】
(1)2万円(給料から積み立て)
(2)投資信託、不動産
(3)1000万円→3050万円
(4)40歳(2011年)
(5)4年
●課長昇進で不動産購入繰り上げ完済目指し投信中
仕事の成果が認められ40歳で課長に昇進、年収700万円に。昇給昇進を機に1500万円の借り入れを行い、自己資産1000万円+親からの援助500万円で、1DKで2900万円のマンションを購入。返済期間10年。繰り上げ完済を目指し、月2万円の積み立て投信をスタート。
転職を機に投資をスタート
都内賃貸マンションで一人暮らし。派遣社員時代に英語学校で猛勉強し、スキルアップを実現。
【質問の回答】
(1)1万円(給料から積み立て)
(2)投資信託、株式投資、外貨預金
(3)20万円→2000万円
(4)29歳(2007年)○○地方の××
(5)8年
●自己投資でステップアップ。転職を機に投資をスタート
年収250万円、貯金20万円。派遣社員として働くかたわら、好きな英語を本格的に勉強。友人の紹介で金融関連会社に就職。年収400万円になり、月1万円の積み立て投信を開始。英語力を活かして現職に。現在、年収700万円。投資額は月5万円、ボーナス時は10万円を追加。