格差社会が叫ばれるなか、いち早く資産プアから脱却し、資産リッチに転換した女性10人、10通りの資産運用をご紹介。5億円、8億円と資産を拡大させたつわものも!
超低金利の今、節約してコツコツ貯金したとしても、普通に銀行に預けるだけでは大切なお金を増やすことはできません。ましてや、この先インフレになったら貨幣価値はダウン……。しっかりお金に働いてもらい、自動的にお金を増やす仕組みをつくる、それが資産運用というもの。早く始めるほど長期運用ができ、運用益を増やすことも可能。アベノミクス効果で株価が上昇傾向にあったり、5年後の東京オリンピックに向けて地価が上がったり、日本経済が大きく動いているなか、すでに投資活動を始めた女性は少なくありません。女性が投資を始める理由は大きく2つ。子どもの教育資金と老後への備え。
今回、10人の資産運用ウーマンをリサーチ。大きく資産を増やした人、少しずつ増やした人と、増やし方は人それぞれ。運用歴が長い人は2008年のリーマン・ショックや12年から始まったアベノミクスによる株価の乱高下にドキドキハラハラした経験も。
しかし、リスクを伴わない運用はなく、リスクを取らないことのほうがより大きなリスクになることも。損失を出したとしても、その経験が資産運用の目を肥やしてくれるのです。10人の女性の中にも損失を出した人はいますが、いずれもその後の運用で挽回。全員が口をそろえて言うのは「よい勉強になった」ということ。そして、それを機に運用方法を見直し、より堅実路線を歩んだ人、資産運用のことを勉強し直し、より活発に投資活動を行うようになった人、その経験値の活かし方も人それぞれ。
しかし、運用益で潤った人より、運用を始めたことでお金の働きを知り、よりお金を大切にするようになったり、いっそう貯蓄に励むようになったり、もっとお金のことを知りたくて転職したり、経済動向に敏感になったりするなど、お金を増やすだけでなく、さまざまな相乗効果をもたらしている点にも注目。そんな女性たちが運用を始めたきっかけや、運用内容などの体験談を10人10ケースで紹介します。
金融商品で資産運用
金融商品とは、預金や株式、債券、投資信託、外国為替証拠金取引(FX)、外国為替など、銀行や証券会社、保険会社が扱う金融関連商品のこと。人気は少額から始められる投資信託。
(1)初期投資額(集め方)
(2)運用方法
(3)当初の資産額→現在の資産額
(4)初めての投資年齢
(5)運用歴
23歳20万円からのスタート
「独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ」更新中。
【質問の回答】
(1)20万円(コツコツ貯金)
(2)FX、投資信託、国債、株式投資、外貨保険、純金
(3)300万円→1850万円
(4)23歳(2009年)
(5)6年
●リスクを避けた少額投資で30歳2000万円の目標目前
将来的に仕事を続けられなくなるような不測の事態に備えるため、副収入の必要性を感じていたおり、預金が300万円ほどに。そのうちの20万円でルールが理解しやすかったFXにチャレンジ。リスクを恐れ、少額取引を繰り返す中、アベノミクスの影響で約3万5000円の損失を出し、運用方法を見直し。現在はインデックス投信の積み立てをメインに、個別株投資は資産の5%以内というルールで、着実に資産アップを実現。
●リッチ転換への鍵
「『23歳=長期運用可能な年齢』という利点を活かして資産運用を行ったこと」
出産を経て運用方針変更
関東在住、2児の母。株主優待話が豊富な「働くママの資産運用ブログ」更新中。
【質問の回答】
(1)10万円(コツコツ貯金)
(2)投資信託、株式投資
(3)100万円→500万円
(4)30歳(2005年)
(5)10年
●堅実な収益目指して株買いから投信へ月3万円
マネー雑誌に載っていた株主優待に興味を持ち、運用を始める。勉強もそこそこに知名度の高い企業の株を買っては売りを繰り返して利益を出していたが、リーマン・ショックで50万円ほどを損失。また同時期に出産を経たことで、豊かな老後と子どもの教育資金のために堅実運用に方針転換。現資産の多くは貯蓄によるもの。運用益は20万円ほどでも、株主優待商品で日々の生活がずいぶんと助けられているそう。
●リッチ転換への鍵
「個人投資家は痛い目を見るもの。リスク管理を行い、許容範囲の中で運用をし続けて」
18歳から勉強開始
関西在住、一人暮らし。ブログ「まやちゃん どの株買えばいい? part.2」更新中。
【質問の回答】
(1)70万円(アルバイト)
(2)株式投資
(3)70万円→5億円
(4)21歳(2009年)
(5)6年
●株式投資を徹底的に学び27歳で資産5億円まで増やす
大学1年のときに株式投資に興味を持ち、勉強会に参加。その際、投資の師匠に出会い、3年間教えを請い、3年生で投資を開始。4年生のときには3LDKで2500万円のマンションを現金購入できるほどに。投資を始めて2年半後に資産1億円超え達成。投資を始めた当初はすべての資産を投資に回していたが、1億円を超えてからは資産の10分の1以下で運用することに。日々の増減はあるものの、現在の投資額は6500万円ほど。
●リッチ転換への鍵
「就職するか悩みましたが、身につけたスキルを活かし運用を生業として選択したこと」