感謝やお詫びの気持ち、社内のちょっとしたメッセージを、受け取った相手の心が震えるような文章で伝えたい。コピーライターの佐々木圭一さんと、一緒に書いてみよう!
社内でのちょっとしたメッセージ
●心動かすフレーズとアイデアで人間関係も円滑に
ふだん一緒に仕事をする同僚や後輩に対しての指示やお礼、励まし。日常のこうしたやりとりを会話ではなくあえて文章に残すことは、仕事を円滑にすすめるうえでも必要なこと。その場合も、印象に残る言葉やフレーズを選ぶことが大切。相手の存在を再認識し、お互いのモチベーションをアップさせ、人間関係をスムーズにさせる手紙のワザとアイデアは今すぐ使えるものばかり!
後輩に仕事をお願いするときは……
後輩に仕事をお願いするときは、人が本来もつ“他人に認められたい”という願望を満たす「重要な要件だからこそ」というフレーズに加え、「あなたに」と名指しして伝える。モチベーションが上がり、「何とか時間までに終わらせよう!」と思わせることができる。
こっそりお土産を買ってきたときは……
こっそりお土産を買ってきた相手にはふせんで「あなただけに」と特別感をアピール。折り曲げれば他人にも見られず。
上司に感謝を伝えたいときは……
上司により感謝を伝えたいとき。より相手を持ち上げたいとき。そんなときに効果的な言葉が「一番」というフレーズ。自分にとって頂上にいる存在、誰よりも上に感じているということをズバリ言葉で示す。ほめられると悪い気はせず、目をかけてくれるようになる!?
気まずい関係の同僚と仲直りしたいときは……
意見がぶつかり、気まずい関係になった同僚と仲直りしたいときには、「一緒に」という言葉がキーワードに。「一緒に何かをしよう」と言われることは、誰しもうれしいもの。このひとことで自分と相手との間に仲間意識が生まれ、関係性が改善。
ミスをした同僚をさりげなくなぐさめたいときは……
ミスをした同僚をさりげなくなぐさめるときは、「自分はあなたのことをいつも見ている」というスタンスを示す一文を。がんばりを認めてあげることが、相手を癒やす力になる。今までの経緯を知らないまま、「大丈夫だよ、気にしないで」と安易に言うのは慎むべし。
メッセージを目立たせたいときは……
「日本一」という言葉に合わせて、ふせんを富士山の形にちぎって立てる凝ったアイデア。これで目立つこと間違いなし!
コピーライター、作詞家。ウゴカス代表取締役社長。日本人初となる米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Childrenの楽曲のコピー)するなど、国内外で数々のアワードを受賞。仕事を通して得た“伝え方”のノウハウをまとめた『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)は66万部のヒット作に。近著に『伝え方が9割2』。携わるモノに感動をつくりだすことをライフワークとし、現在は大学の非常勤講師として学生向けの講座を持つ。