「昔のコインランドリーは学生街などの片隅や銭湯の隣などにあり、利用者は独身男性や大学生などの単身者。建物は古びて汚らしく洗濯機や乾燥機に洗濯物を入れっぱなしにすると、誰かに持っていかれてしまうかもしれないから、ひたすらそこで雑誌でも読みながら待ち続けるというイメージでしょうか」(岡村氏)

しかし、今の「コインランドリー」は全く様相が違う。数だけでなく、店舗の様子や客層も変化している。

「建物は清潔感が漂い、女性が子連れでも長時間いることができる。洗濯中は鍵がかかり、防犯用のカメラなども設置されていることから洗濯物を見張っていなくても取られる心配はない。洗濯機も大型で布団さえも洗えるから、独身男性だけでなくて女性などからの需要もある」(岡村氏)

コインランドリー投資の成否は立地次第

「コインランドリー」の管理運営はアパートやマンションなどと違い、かなり簡単だという。

「一日1時間程度の簡単な清掃、月3回程度の集金作業、洗剤消耗品の発注管理、機械の使い方やトラブル時のお客さま対応、機械の遠隔操作、返金処理など月に数回の電話対応をするだけです」(岡村氏)

ちなみにこうした管理をすることすら面倒だというオーナーには代行してくれる業者がいるという。センカクもまたオーナー業務を月々約7万円で引き受けている。

もちろん、コインランドリー投資に死角がないわけではない。コインランドリーの売り上げは立地次第。立地さえよければ、ほうっておいてもお客はどんどんやってくるが、逆に立地が悪ければどんなに素晴らしい店舗を作ってもなかなか売り上げは伸びないという。

「コインランドリーは投資案件としては非常に人気が高く、加速度的に出店が進んでいます。しかし、同じエリア内にコインランドリーがある場合は、しかもそれが最新型機器をそろえた店舗である場合は、同業他社は出店を諦める。なぜなら先に進出した方が勝ちだからです。開業するとすれば、他社よりも早く出店しなければならないという問題があります」(岡村氏)