大学合格実績を伸ばす生徒同士が学び合う環境

「一隅を照らす」を建学の精神とする駒込中学校・高等学校。2025年に創立100周年(駒込学園として)を迎えた仏教校である。「お釈迦様(ブッダ)の教えに根差した『心の教育』が本校の特色」と河合孝允校長は語る。

河合孝允校長
from the School
河合孝允校長
他者を慈しむ「利他の心」が大切。本校には友達思いの子に来てほしいと思っています。

「人として守るべき規範、自分と向き合う姿勢を身に付け、どう生きるかに、生徒自らが気付くようにする教育や体験を大切にしています」

その代表的な学校行事に、日光山研修(中2)、比叡山研修(高1)などの修行体験がある。一方で、中学の段階からのSTEAM講座やプログラミング講座、英語ではイマージョン授業をいち早く取り入れ、ICT活用による学習環境の整備も進めてきた、先進的な教育プログラムの導入に積極的な学校でもある。

そして、生徒たちの学習へのモチベーションを高めるために重んじているのが、自立性だと言う。

「100周年記念に新設したクラブ棟の1階は、カフェテラスにしました。それを生徒たちが運営しています」と河合校長。しかし、それは今始まったことではない。

「例えば、中学の1年生と上級生の対面式では、生徒会が中心になって部活動の紹介をしますし、入試説明会も生徒が司会を務めます」

自ら考え、自主的に行動する姿勢が、「生徒同士の学び合いにもつながり、互いに切磋琢磨しながら自分を高めていく学習環境を生んでいる」と言う。

その成果は大学の合格実績に表れている。今年は、東京科学大、東北大、大阪大など国公立32名、早慶上理ICU71名、GMARCH194名という実績を出している。

また近年は、高大連携にも力を入れている。東京大学や明治大学の公開講座、東京理科大学のキャンパス訪問など、多彩な大学との連携授業を通して生徒たちは自身の将来像を描いていく。

さらに今年度は「ホームルームの活性化も図る」と言う。ロングホームルームにも探究学習を組み込み、ショートホームルームには、3分スピーチを取り入れ、生徒と教員が共にクラスづくりをしていく。

「個々が『なりたい自分になれる』環境を整え、それを支援するのが教師の役割。志を高く持つ生徒を育てることを常に考えています」

「伝統」と「先進」を巧みに融合させた駒込中学校・高等学校の環境と「気付き」を重視する指導が、生徒の力を伸ばしている。

中2で行われる日光山研修。「坐禅止観」「写経」などを通じて、自分自身と対峙する研修だ。高1では比叡山研修を実施する。
中2で行われる日光山研修。「坐禅止観」「写経」などを通じて、自分自身と対峙する研修だ。高1では比叡山研修を実施する。
中2で行われる日光山研修。「坐禅止観」「写経」などを通じて、自分自身と対峙する研修だ。高1では比叡山研修を実施する。
新設のクラブ棟の1階はカフェテラスに。生徒たちが運営している。
新設のクラブ棟の1階はカフェテラスに。生徒たちが運営している。
オーストラリアやニュージーランドなどへの海外中長期留学制度も充実している。写真は、オーストラリア現地校のアグリカルチャーの授業の様子。
オーストラリアやニュージーランドなどへの海外中長期留学制度も充実している。写真は、オーストラリア現地校のアグリカルチャーの授業の様子。
中1で行われる楽しく学ぶプログラミング講座。ピンポン玉ほどの大きさのボールロボット「スフィロミニ」を動かした。
中1で行われる楽しく学ぶプログラミング講座。ピンポン玉ほどの大きさのボールロボット「スフィロミニ」を動かした。
STEAM教育研究機関である埼玉大学STEM教育研究センターとの共同授業「STEAM講座」。中2で実施する。
STEAM教育研究機関である埼玉大学STEM教育研究センターとの共同授業「STEAM講座」。中2で実施する。

 

School Data

〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25
☎03-3828-4141
https://www.komagome.ed.jp/
●創立 1682年
●交通
東京メトロ南北線「本駒込」駅から徒歩約5分
東京メトロ千代田線「千駄木」駅から徒歩約7分
都営三田線「白山」駅から徒歩約7分

コアネットの目

確かな学力と個を活かす多様な学び▶学力向上に向けた取り組みはもちろんだが、グローバル教育・探究的な学習など、多様な教育を取り入れている。特に探究学習では、生徒の興味関心に合わせたジャンルの独自プログラムを実施。中学から生徒の個性が大いに活かされて、高校進学後の学習意欲向上にもつながり、力を発揮している。