
教務責任者
千葉 純さん
2016年入社。ECC東京本部にて、子ども向け英語レッスンのカリキュラム・教材の開発に携わる。2025年より現職。
「未来を生きる国際人」の土台を築く
――英語学習を中心に事業を展開してきたECCが、いまなぜインターナショナルプリスクールを開校するのですか?
ECCは総合教育機関として60年以上にわたり、日本人の英語学習と向き合ってきました。ECCといえば多くの方は大人向けの英会話教室をイメージされるかもしれませんが、ECCキッズやECCジュニアをはじめ、当社は子ども向けの事業も幅広く展開しています。
そうした中で私たちは、社会のグローバル化や技術の進歩が加速していく時代に、未来ある子どもたちの成長にもっと深く貢献できることはないかと考えてきました。そこで浮かび上がってきたのが、従来の習い事の枠を超えた「インターナショナルプリスクール」の設立です。
英語はもちろんですが、多様性を受け入れる力や自己肯定感、学び続ける力といった非認知能力は、特に幼児期の関わりの中で土台を作ることが非常に重要だと考えています。日々の生活を通して、こうした力を育む場を作りたい。そのような思いでプリスクールの開校を決意しました。
私たちの掲げる教育理念は「Learn to Play, Play to Learn」。子どもにとっての本分は遊びです。遊びの中で学び、学んだことで遊びが広がる。小学校に上がるまでの数年をここで過ごすことによって、子どもたちの中に「未来を生きる国際人」としての土台が築かれることを目指します。
――東京・千代田区で開校することになった経緯は?
名門校・進学校が集う千代田区・麹町周辺は、教育熱心な方にとって越境してでも通わせたいと考える人気エリアです。そこに、ヒューリック株式会社様の運営する子育て拠点「こどもでぱーと」が新規オープンすることがきっかけとなりました。本校もこの施設の中に入ります。
本校に通うお子さんが、降園後に施設内の習い事へスムーズに移動できるなど、保護者の方にとっても利便性が高い環境だと感じました。また、麹町周辺は大使館やオフィスの集まるエリアでもありますが、大きな公園もあるんですね。子どもたちにとって大切な屋外活動を日常的に取り入れられることも、このエリアを選んだ理由の一つです。
――どのようなご家庭のお子さんが通うことを想定していますか?
本校の理念に共感いただけるご家庭に、ぜひ関心を持っていただけたらと考えています。わが子には変化の激しい時代の中を、伸び伸びと自分らしく生き抜いていく人間に育ってほしい。そのように願うご家庭に関心を持っていただけたらうれしいですね。
――帰国子女や外国人のお子さんだけを対象としているのですか?
いいえ、そのように限定はしていません。英語ネイティブの外国人や帰国子女、または日本語環境で育った子どものいずれにも貢献できると考えています。ただ、保育士を含めてスタッフは基本的に英語で会話をするため、そうした英語環境に適応していける子どもたちを募集することになります。入園時に英語ができる必要はありませんが、入園後はフォニックスに取り組むなどして、小学校に上がるまでには海外の小学校でもやっていけるレベルまで英語力を上げていきたいと考えています。
とはいえ、英語力を測るテストで高得点を目指すためのスクールではありません。いわゆる幼児向けの英語教室ではないのです。英単語を数多く覚えさせるよりも、子どもたちには英語が身近な環境で思い切り遊んでほしいと考えています。そうした日々の中で英語を浴び続ければ、自然とテストにも対応できる英語力が身に付くのではないでしょうか。
名称/ECC International Preschool Kojimachi(ECCインターナショナルプリスクール麹町)
定員/2歳児クラス:15名、3歳児クラス:15名、4歳児クラス:2028年度開校、5歳児クラス:2029年度開校
所在地/東京都千代田区麹町3-2 ヒューリック麹町ビル こどもでぱーと麹町 2階
非認知能力を育む国際的なカリキュラムを導入
――子どもたちはどのような時間を過ごすのですか?
外遊びや絵本、お昼寝の時間に加え、「探究活動」の時間を設けています。世界60カ国以上で採用されているカリキュラム「IEYC」(International Early Years Curriculum)を導入し、さまざまな遊びを行う予定です。このカリキュラムは、子どもが夢中になって遊ぶ体験から自然に学びが生まれるように設計されています。活動の中で、好奇心・協働性・自己調整・粘り強さ・思いやりといった、いわゆる「非認知能力」が自然に育まれていくことが特徴です。そこに、ECCがこれまで培ってきた、子どもの言語形成や文化理解の視点を組み合わせ、日々の活動を構成していきます。
「Japanese」の時間も設けています。真の国際人を育むためには、まず日本のことを深く知ることが大切だと私たちは考えているんですね。Japaneseの時間は、日本語や日本の文化・風習に触れ、多角的に日本についての理解を深める機会にしたいと思っています。日本のことを知っているからこそ、英語で世界とつながることに、子どもたちはより大きな意味を感じるようになるのではないでしょうか。

子どもの「なんでだろう?」を大人は見守ってほしい
――非認知能力を育むために、家庭で親ができることは何だとお考えですか?
非認知能力というのは親が教えるものではなく、親を含めたさまざまな人との関わりの中で自然に育っていくものだと思います。たとえば、結果よりも頑張っていた過程を褒めること。何か失敗したときは「良い経験になったね。次はどうしてみようか?」と前向きに捉えてみせること。ほんの小さなことでも、子ども自身に選ばせてみること。どれも特別なことではなく、今日からできることばかりですよね。そして、子どものありのままを認め「あなたはそのままで大切な存在だよ」と伝え続けること。その安心感が自己肯定感につながり、大きな困難にも立ち向かえるレジリエンス(折れない心)を育てるのだと思います。
――多様性や国際性の感覚を育むためには?
まずは「自分と違う人がいるんだな」と自然に感じられることが、その始まりなのではないでしょうか。異なる言葉や文化に触れたとき、その違いを「壁」ではなく「発見」として捉える。「おもしろいね」「なんでだろうね」と興味を持たせる。こうした積み重ねが他者と理解し合おうとする姿勢を生み、「未来を生きる国際人」の基礎となっていくのです。その第一歩として、自分を大切にし、自分の思いを自分の言葉で伝えられるようになることも大切ですね。
――探究心を伸ばすためには?
子どもの「なんでだろう?」こそが、探究の始まりです。大人はすぐに答えを教えたり、失敗しないよう先回りしたりしがちですが、そこはぐっと我慢。「なんでだと思う?」と聞いてみたり、「一緒に調べてみようか」と促したりして子どもを見守ってあげましょう。正解が見つからなくてもいいんです。試行錯誤する時間そのものが、子どもにとって大切な経験となります。
ほんの少し離れたところから大人が見守っていることで、子どもたちは安心して夢中で遊べます。それだけで立派な探究活動といえるでしょう。正解のない時代を生きていく力は、このように日々の関わりの中でゆっくり育っていくものです。忙しい保護者にとってはなかなか難しいこともあるでしょうが、私たちもその時間を皆さまと共に支えていきたいと考えています。
ECCインターナショナルプリスクール麹町
開校記念特別教育セミナー開催のお知らせ
日時:2026年6月13日(土)
会場:コモレ四谷タワーコンファレンス(東京都新宿区四谷1-6-1 コモレ四谷 四谷タワー3階)
内容:「正解のない時代」を生き抜く力――非認知能力と英語教育の本質
【第1部】教育セミナー(13:30〜14:40)
「幼児期だけに存在する『言語の自然習得能力』――10年後のわが子のために、今、親が知っておくべきこと」
講師:太田 敦子 氏(ECC総合教育研究所 所長)
【第2部】基調講演 & パネルディスカッション(15:00〜16:15)
「脳科学が明かす、一生モノの土台の作り方」
■基調講演「子どもたちの健やかな脳発達のために」
講師:瀧 靖之 氏(東北大学教授/脳科学者)
■パネルディスカッション「正解のない時代、親として選ぶべき環境とは」
パネリスト:瀧 靖之 氏×鈴木 顕 氏(『AERA with Kids』『AERA with Kids+』編集長)×太田 敦子 氏
お申込方法:本セミナーは、公式LINEにて事前予約を承ります。
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