「話がうまい人」はどこが違うのか。いま政界では小泉進次郎衆院議員の弁舌が評価されています。そのテクニックには、男女問わず聞き惚れてしまうほど。雑誌「プレジデント」(12/8号)の特集「話が面白い人入門!」では、フリーアナウンサーの魚住りえさんに解説をお願いしました。担当編集者がポイントを紹介します――。

声が低くて早口な人は、クールで論理的な印象に

今もっとも勢いがある政治家のひとり、小泉進次郎衆院議員。端正なルックスだけではなく、誠実さがにじみ出るような「しゃべり」も人気の理由。街頭演説を聴けば、男女関係なく“惚れて”しまうといいます。公開されている映像を見ながら、フリーアナウンサーの魚住りえさんに、彼の話し方について分析してもらいました。

「声は低めでクリア、比較的早くしゃべるタイプですね」

まずは声のトーンから。魚住さんによれば、「声の高さ×スピード」は、その人の印象を決定付ける大きな要素とのこと。声が低くて早くしゃべる人は、クールで論理的な印象。話し相手に信頼感を与え、威厳があると感じさせるそうです。

「せっかくいい内容の話をしても、話し方のせいで相手に伝わらないことがあります。特に政治家の場合、初対面の聴衆相手に演説をすることが多いですよね。話し方ひとつで『なんだかいい感じ』とか『ちょっと違うかも』という印象を与えてしまう。小泉さんの場合『あー』とか『うー』といった無駄な言葉が一切出てこない。しかも透き通った低めの声で、比較的スピーディーに話すから、論理的に聞こえる。人に信頼感を与えます」

確かに小泉議員は、きれいに書き起こせるような文章でしゃべっています。また、ひとつひとつのセンテンスが短く歯切れがいい。父親の純一郎氏も同様で、「もっと短かった」と魚住さんは分析します。

最後に口を閉じると、聞こえ方が変わる

「あと、口を閉じているんですよね。ワンセンテンス終わるごとに、もしくは区切りのいいところで口を真一文字に閉じています」

話の途中で口を閉じることで、空気が一旦遮断されて音がスパンと切れる。引き締まった印象を与えるそうです。実際にやってみると、同じ「ありがとうございます」でも、言い終わった後に口を閉じる「ありがとうございますっ」と、口を閉じない「ありがとうございますー」では、聞こえ方が違います。これは、すぐにまねできそうです。

雑誌「プレジデント」(11月27日発売号)の特集「話が面白い人入門!」では、会話力に定評がある経営者、政治家、アナウンサーたちのスピーチ映像を徹底分析。あいづちの打ち方、質問の仕方、話の盛り上げ方、視線の動かし方など、明日から使えるテクニックが満載です。ぜひご一読ください。