2013年6月24日(月)

これから私は何をするか-2-

大前研一入門【第71回】

PRESIDENT Online スペシャル /教えて大前先生

著者
大前 研一 おおまえ・けんいち
ビジネス・ブレークスルー大学学長

大前 研一

1943年、北九州生まれ。早稲田大学理工学部卒。東京工業大学大学院で修士号、マサチューセッツ工科大学大学院で、博士号取得。日立製作所を経て、72年、マッキンゼー&カンパニー入社。同社本社ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任し、94年退社。現在、自ら立ち上げたビジネス・ブレークスルー大学院大学学長。近著に『ロシア・ショック』『サラリーマン「再起動」マニュアル』『大前流 心理経済学』などがある。 >>大前経営塾

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ビジネス・ブレークスルー大学学長 大前研一/小川 剛=インタビュー・構成
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リタイアの予定は

BBTの教育事業の展開は、より若い中学・高校教育へと重層的に。写真は中学生時代の大前さん(写真提供:大前伶子氏)。

「いつ引退するんですか?」という質問を受けることも多くなってきた。

私の人生では遊びも仕事も途切れることなく続く連続量だと思っている。従って仕事をリタイアする気もまったくない。

「生涯現役」がモットーの鈴木修(スズキ自動車)社長ほど忙しい会社をやっているわけではない。経営にはほとんどタッチせず、マネージャー以上が集まるミーティングと月一の取締役会に出るくらいである。あとはすべてサイバーで片がつくように会社の仕組みができている。

授業用の番組コンテンツはすでに7000時間分のストックがあるし、エアキャンパス(BBTが独自開発した遠隔教育システム)などの教育システムの開発も進めてきた。おかげで東京にいなくても仕事はほとんどネットで片付く仕掛けになっている。

今のグローバル企業というのは大体そうなっていて、「大前さん、お忙しいでしょう」とよく気を遣われるが、忙しい経験というのはあまりない。

目下の唯一の悩みは、毎週日曜日の夜にCSのライブ放送があることだ。あの2時間のライブだけは東京のスタジオでやるしかない。いずれどこからでもライブ中継ができるようにしたい。それができたら天国に行ってからも放映し続けたいぐらいである。

年何回かライブを誰かに代ってもらおうと思って、某大学の先生などに声をかけたこともある。しかし私が原稿なしで2時間ノンストップの解説していることが知れると、「あれは無理!」と逃げられた。

代役がいないのだから、自分で続けるしかない。テレビ映りで顔の皺が目立つようになって「大前も衰えたな」と言われるまではやれるだろう。「老醜を晒すな」と言われたら、喜んで辞める。

会社の株を半分以上持っているので、どこかで会社をだれかに譲らなければいけないと思うが、差し迫った問題ではない。株主総会でいつも「大前さんに万一のことがあったら、この会社はどうなりますか?」と言われるが、余計なお世話である。

「万が一のことがあってヤバイと思ったら、俺が真っ先に言うから心配するな」と悪態をついている。

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