2013年5月30日(木)

女の子がサッカーを始める年齢の上限は

「賢く生きる」ための全課題

PRESIDENT 2012年1月2日号

著者
砂坂 美紀 すなさか・みき
ライター

砂坂 美紀1975年生まれ。慶應義塾大学在学中より女子サッカーを取材。『なでしこゴール! 女子のためのサッカーの本』(共著)。

ライター 砂坂美紀 構成=西川修一 撮影=小原孝博
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学業トップクラスのなでしこ選手も

今のなでしこジャパンは、小学生からサッカーを始めた選手がほとんどです。澤穂希選手(INAC神戸)も小2から始めましたが、当時はまだJリーグがありませんでした。Jリーグ発足(1993年~)以降生まれの選手は幼稚園から始めていることが多いです。

子どもには、神経回路が急速に発達するゴールデンエイジと呼ばれる時期があります。男子のそれは9~12歳ですが、女子は男子より1~2年早い。この時期はどんどんうまくなりますから、ぜひプレーしてほしいし、お父さんも応援してあげてください。男子の中で揉まれて澤選手のようにエースになることも珍しくありません。

もし、どうしても女の子どうしのチームがいいのであれば、日本サッカー協会(JFA)の「女子サッカーチームを探そう」というサイトをご覧ください。JFAは今、W杯優勝と同時に、「2015年に女子プレーヤーを30万人にする(現在、約3万人)」という目標を掲げています。協会の女子部に連絡すれば、ご近所で新しくチームを立ち上げるサポートもしてもらえます。

うまくなるには、早く始めるに越したことはないでしょう。ただ、ある程度の年齢で他の競技から転向したケースもあります。実業団駅伝で優勝し、23歳でサッカーに転じた清水由香選手(ジェフ千葉)や、高校ではテニス部に入っていましたが高3時にいきなり全国大会でキーパーを務めた海堀あゆみ選手(INAC神戸)が好例です。複数のスポーツを経験したほうが、体を動かすための神経回路が発達しやすいとされています。リズム感を養えるダンスや、全身運動の水泳などがお勧めです。他のスポーツも未経験で、周囲とレベルの差がある中で“中途参入”してプレーする場合は、両親は悩みを聞いてあげたり声を掛けたりするなど、精神的なサポートも大事です。

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