家計は妻にまかせきり? そんなのはもう時代遅れ。夫婦で取り組む新しい節約ワザを、結婚後すぐの夫婦同時失業から復活した2人が伝授する!

まずは固定費をとことん削減!

ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子さんと、夫の俊行さん。

【花輪陽子】私たちは、新婚旅行から帰ってきたら、リーマンショックのあおりで夫婦同時に失業していた……という悲惨な状況で結婚生活のスタートを切りました。そのとき夫婦で話し合って、家計のムダを徹底的に見直したんですが、実は、それまでは家計簿もきちんとつけたことがなかったんですよ。

【花輪俊行】失業して、「何が起きるかわからない時代なんだ」と実感しましたね。これまでの常識に囚われてはいけない、と思うようになりました。

【陽子】私たちはずっと小さな賃貸マンションに住んでいますが、これからも家を買うつもりはありません。小さいほうがモノを買いすぎなくてすみますしね。車も持っていません。必要なときはカーシェアリングを利用すれば、駐車場代や維持費もかからないし、ガソリン代もいりませんから。

【俊行】同時失業したときに住宅ローンがあったらもっと大変だったと思います。私たちにはまだ子どもがいませんが、もし生まれても、教育費にそれほどお金をかけるつもりはありません。高額な習い事をさせるより、「どんな状況でもやっていける力」を身につけさせるほうが大事だと思っています。

【陽子】自分の体験、それに今まで多くの家計を見てきた体験から思うのですが、家計を大きく左右するのは住宅・自動車・教育・保険の4つの費用です。この4つを合わせて、手取り収入の50%以下に抑えると、家計に余裕が出て、貯金もできるようになるし、ある程度のお金を楽しみに回すこともできます。小さな節約より、こうした家計に占めるウエートの高いお金を見直したほうがずっと効果があると思います。