2013年5月25日(土)

ネガティブな感情との付き合い方

世界一シンプルな成功法則

PRESIDENT 2012年1月30日号

著者
Jhon Kim ジョン・キム
慶應義塾大学大学院特任准教授

Jhon Kim1973年、韓国生まれ。日本に国費留学。英オックスフォード大学客員上席研究員、米ハーバード大学客員研究員を歴任。独自の哲学と生き方論が支持を集める。

慶應義塾大学大学院特任准教授 ジョン・キム 構成=村上 敬 撮影=葛西亜理沙
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▼慶應義塾大学大学院特任准教授 ジョン・キムさんからのアドバイス

ネガティブな感情の萌芽を感じたら、まずその存在をきちんと意識して、自分の中に居場所をつくってやること。私は不安や怒りを感じたら、静かに目を閉じて、「いまネガティブな感情が生まれているんだね。いいよ、しばらくそこにいても」と深呼吸しながら心の中でつぶやくことにしています。すると不思議なことに、不安や怒りのほうから逃げていくのです。ネガティブな感情にとって、優しく受けいれられる環境というのは居心地が悪いものなのでしょう。

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ものごとのポジティブな面にフォーカスする

想定外の出来事に関しても、同じ気持ちで受け止めるとよいと思います。上司の気まぐれも、じつは向こう側から見ると合理的な判断なのかもしれません。合理性というものは、世界に1つだけのように見えて、じつは人の数だけ存在しています。

さらにいうと、同じ人の中でも時と場合によって無数の合理性がある。そう考えると、まずは相手の気まぐれを受け止めて理解することが先決とわかります。

「とにかく上司がおかしい」と考えるのでは、心の平穏は訪れません。

別のいい方をすると、不可抗力には逆らうなということです。想定外のものには、運命として避けられない不可抗力的なものと、自分の力で回避可能な可抗力的なものがあります。その意味で、上司の気まぐれというのは、まさしく不可抗力の1種です。

気をつけたいのは、不可抗力と可抗力の線引きは変化しうるということです。つまり、自分の統制力を磨いていけば、運命の女神に委ねる部分を減らしていくことはできます。具体的には、感情、理性、言葉、行動。これらの4つを統制する力を磨き、さらにはそれらを統合したとき、人は自信に充ち溢れた独立した存在になるのだと思います。

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