2013年5月8日(水)

成功の秘訣「やらない」「断る」「捨てる」

PRESIDENT 2012年1月30日号

著者
臼井 由妃 うすい・ゆき
健康プラザコーワ、ドクターユキオフィス代表取締役

臼井 由妃1958年、東京生まれ。結婚後、癌に倒れた夫の後を継ぎ、健康器具販売会社の社長に就任。独自のビジネス手法で年商23億円の優良企業に成長させる。会社経営やコンサルタント・講演業務の傍ら、理学博士号・MBA・行政書士・宅地建物取引主任者などを短期間で取得した。

健康プラザコーワ、ドクターユキオフィス代表取締役 臼井由妃 構成=面澤淳市(プレジデント編集部) 撮影=市来朋久、飯田安国
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どんな仕事でも、つい安請け合いして後悔したことはないだろうか。また、あれもこれもと余計な作業に手を出して、これまた後悔したことは? そんな仕事のムダを撲滅し、究極のできる人になるための秘訣とは。
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図1/「やらなくていいこと」をはっきりさせる

仕事はチームでするものです。そして組織のリーダーであれば、リーダーにふさわしい重要な仕事に集中しなければなりません。

仕事のおおよそ8割については「やらない」、すなわち人に任せるべきだというのが私の持論です。やらなくてもいい仕事とは、たとえば図1に示した7種類です。誰しも思い当たることがあるのではないでしょうか。

実は私自身、33歳で会社社長だった夫と結婚するまでは、ビジネスとはまるで縁のない生活を送っていました。ところが結婚から間もなく28歳年上の夫が病気で倒れたため、経営の「ケ」の字も知らないまま、突然、夫の会社を3億円の借金ごと引き継ぐことになったのです。

健康プラザコーワ、ドクターユキオフィス代表取締役 臼井由妃氏

しかし経営の定石などなに1つ知らないのですから、社内は混乱し業績も急降下、私自身も病気で倒れてしまうというどん底に落ちました。

なぜそうなってしまうのだろうと真剣に考えました。そこで思い至ったのが、組織で仕事をするためには「やらない=人に任せる」ことが大事であるという真理です。そのためには「断る」「捨てる」ことも必要です。会社の責任者である私は、そうして捻出した時間を新商品の考案や販路を広げることに注ぎ込み、結果、会社は息を吹き返したのです。

そのうちに、業績好調の秘訣をぜひ教えてほしいという依頼が舞い込んだので、他社のコンサルティングをするという仕事も始めました。また、講演や本の執筆、テレビ出演なども引き受け、あれよあれよという間に、主婦時代には思いもしなかったところへたどり着きました。

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