わが子の受験で強い味方になってくれるのが進学塾だ。塾マーケットのトレンドを知っておくと、選択肢がグンと広がる。業界誌「私塾界」編集長、山田未知之さんに話を聞いた。

業界を吹き抜ける提携ブーム

――今秋、駿台予備学校を運営する駿河台学園と中学受験塾の浜学園が合弁会社をつくることになりました。

【山田】ライバルの希学園が先に首都圏進出を果たしたが、期待通りの結果は出ていない。浜学園としては、単独で出る手もあったが、提携の道を選んだ。新会社は、駿台の首都圏における知名度、浜学園の抜群の教務力(指導力や教室運営力などの総合力)で難関中学を目指す塾として勝負する。

――提携ブーム、続きそうですか?

【山田】大手同士だけでなく、去年の馬渕教室と稲田塾の合併のように中堅同士のM&Aも盛ん。4~5年は続くだろう。

――塾の提携や合併で、顧客の側にメリットはあるのでしょうか?

【山田】2つの塾がそれぞれで持っていた教材、情報、コースが統合されて、厚みが出る。たとえば、価格帯のゾーンも広がる。

――通信大手のベネッセやZ会、出版系の学研が塾を買収しています。狙いは何なのでしょうか?

【山田】ベネッセの「進研ゼミ」や学研の「学研教室」では、受験期になると会員が受験塾に移るという悩みを抱えている。そこで、受験塾の買収を進めている。

――大手がバックにつくと、顧客にとっていいことがあるのでしょうか。

【山田】安心感という意味ではプラスに働くが、現時点では直接的な利点は少ない。