2013年4月15日(月)

手取り25万貰うにはいくら稼げばいいか?

結果を出すリーダーの「鬼7則」【1】

PRESIDENT BOOKS /PRESIDENT Online スペシャル

著者
染谷 和巳 そめや・かずみ
アイウィル代表取締役

染谷 和巳1941年東京都生まれ。東京教育大学(現筑波大学)卒業。出版社、社会教育機関勤務を経て、88年、人材育成会社(株)アイウィル設立、代表取締役社長に就任。2015年より同社主宰。上司としての考え方や行動の仕方、部下の指導法など、幹部教育の第一人者として活躍中。著書に『上司が鬼とならねば、組織は動かず』(プレジデント社刊)ほか多数。

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染谷和巳 構成=プレジデント書籍編集部
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昔はどこの会社にも、鬼のような上司がいた。上司は部下を厳しく育てた。部下たちは、猛烈社員となって会社の発展に寄与し、日本は奇跡の復興を遂げた。高度成長後、40数年の歳月が流れ、いつの間にか会社から鬼の姿が消えていった……。

高度成長期やバブル期を知らない40歳以下の世代の方々は、そのような時代をまるでバビロンの栄華のように思い描いているかもしれない。当時を生きた人々は明日を患うことなく幸福感に溢れ、希望に満ちた日々を送っていたと思うだろう。それに比べて、いまの若い人の多くは「自分の時代は、なんとみじめなのだろう」と嘆く。「大学を出ても就職もままならず、正社員の身分を手に入れるのも難しい。職についても、いつリストラされるかという不安に苛まれる毎日だ」と。

しかし、ちょっと待ってほしい。そんなバビロンの栄華は、第2次世界大戦で生き残った人たちが敗戦の焼け跡に立ち、「どんな困難にも耐えてみせる。空腹や疲労ごときに負けやせぬ、命のある限り前へ進むぞ!」と誓い、支えてきた栄華なのだ。

そういう必死で生き抜いてきた経験を持つ人たちが鬼のような上司となり、部下を厳しく育てた。日本の高度成長の背景には、そんな必死の形相で道を切り開いた人たちが存在した。初代の鬼たちのほとんどは鬼籍に入り、鬼たちに育てられた小鬼たちも現役を退き、そしていつの間にか会社から鬼の姿が消えていった。そして日本独自の“民主的意識”が会社に蔓延していった。

それでは、『上司の鬼31則ノート』(プレジデント社刊)から抜粋した「特選!結果を出す鬼上司7則」を紹介していく。


 

サラリーマン意識とは、ひとことで言うと「給料を手取りの額で考える」意識である。月給30万円だと、社会保険料や税金などを引かれるので手取り25万円。「自分は会社から25万円の給料をもらっている」と考えるのがサラリーマン意識である。ところが一般に会社が社員に支払っている人件費は、給料の約3倍といわれる。

「こんなに働いて、給料はたったの25万円か……。バカらしいったらないね」などと言っている社員がいる。だが、そんな社員を養っている経営者のほうがよっぽどバカらしい。社会保険料の半分は会社持ちだし、交通費、福利厚生費、水道代や光熱費、消耗品費、会議費、飲食費など、諸々の経費を計算すれば会社は給料の約3倍の人件費を社員に払っている。

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