2013年4月9日(火)

男と女、痛みに強いのはどちらか?

プレジデントFamily 2013年5月号

著者
川口 昌人 かわぐち・まさと
雑誌エディター/ライター

川口 昌人

フリーランスエディター/ライター、商業誌翻訳者。1963年生まれ。米国系報道週刊誌の編集部にいたが、息子の誕生を機にフリーに。現在はプレジデント Familyほかで各種記事を執筆。カバー分野はテクノロジー、心理、医学、ビジネス、美術、教育、子育てなど。特技は冷蔵庫の中を見ての夕食作り。

執筆記事一覧

川口昌人=文 ディスカバリーチャンネル=写真提供
1
nextpage

ガマン強そうな男性より、女性のほうが痛みに強いとよくいわれる。出産の痛みに耐えるためだというが、本当なのだろうか。世間の常識を力ずくの実験で検証するディスカバリーチャンネルの人気番組「怪しい伝説」が、その定説に挑戦した。

まずは、強い痛みを安全に被験者に感じさせる方法を選ぶ必要がある。番組のホスト役であるアダムとジェイミーは、専門の学者の指導のもと、痛みの研究に使われるさまざまな方法を身をもって試してみた。超小型の電熱器で腕の皮膚を加熱したり、トウガラシの辛み成分を皮下注射したり、皮膚の表面に電気を流したり……。

ほぼ0度の氷水に手を漬けて、何秒間痛みに耐えられるかを測定。屈強な男たちが早々に音を上げる一方で、測定上限まで耐える女性被験者が続出。

最終的に選ばれたのは、氷水を使う方法だ。ほぼ0度のたっぷりの氷水に、指を広げた状態で片手を入れると、冷たさがしだいに痛みに変わってくる。

手を氷水に入れた時点でストップウオッチをスタートさせ、耐えきれなくなって手を氷水から出したら計測終了だ。ただし安全のため、計測は最大3分で打ち切ることにし、万一に備えて医療スタッフも待機させた。

男女数10人ずつの健康な被験者を集め、いよいよ実験スタート。対抗心で実験結果がぶれることを防ぐため、男女の比較実験であることは、被験者には知らされていない。1人目の女性は、いきなり計測リミットの3分をマーク。

一方、1人目の男性は早くから苦悶(くもん)の表情を浮かべ、45秒で降参した。これでは先が思いやられる。

PickUp