管理職の転職理由は「報酬」か「キャリアアップ」か

「優秀な管理職が転職する理由は何か」という問いには、男性は「報酬アップ」、女性は「キャリアアップ」を第一に挙げた。

【図表】優秀な管理職の転職理由は何だと思いますか?
出典:「最新D&I調査2024」プレジデント ウーマン調べ

「20代、30代の優秀な社員の転職に悩む会社は多く、特に男性上司の方からは『報酬につられて』のような発言も耳にする。女性はキャリアの先が見えずに悩む方が多い」(白河さん)

【図表】管理職をキャリア採用するときに会社が一番重視するのは?
出典:「最新D&I調査2024」プレジデント ウーマン調べ管理職をキャリア採用するときに会社が一番重視するのは?

続いて、企業が「管理職をキャリア採用するときに何を一番重視するか」という問いには、男女とも「実務能力」が挙がった。次に、男性は「マネジメント能力」、女性は「会社の風土や文化になじめるか」という項目が挙がる。

「転職者を受け入れる文化は、多様性が育っている企業にこそある」(白河さん)

女性の2位に「会社の風土や文化になじめるか」が挙がるのは、外から来た女性管理職に対する「お手並み拝見」のような厳しい周囲の目や態度があるのかもしれない。

【図表】日本企業でD&Iが進まない原因は何だと思いますか?
出典:「最新D&I調査2024」プレジデント ウーマン調べ

「日本でD&Iが進まない理由は何か」の問いには、「経営者層の意識の低さ・無理解」がトップに挙がった。

「世の中の流れだからとダイバーシティを進めるだけではうまくいかない。その施策・制度に経営トップの魂が入っているかどうかが重要。ダイバーシティを進めているのに、男性中心の風土が残っていたり、男性上司の意識が低いのでは社員には響かない」(白河さん)

日本のジェンダー平等は、2023年は146カ国中、125位となった。教育と健康は世界トップクラスだが、政治と経済の値が低いという結果に。政府閣僚の男女比は世界平均よりも低いレベル。また、経済では「男女間賃金格差」は最低レベルだ。国を挙げての「ダイバーシティ推進」でも、政府や企業の本気度、その施策に魂が入っているかどうかが、今後も問われる。