無一文になった自分を助けてくれる人はいるか

SNSで発信力をつけてフォローしてくれる人がたくさんいたとしても、過去の実績や経歴だけをもとにフォローしてくれているのであれば(=信用)、長い付き合いにはならないかもしれません。また、あなたが失敗して無一文になってしまったときに助けてくれる人ではないかもれません。本当の勇気づけをし合える仲間というのは、存在そのものに価値を感じて応援できる仲間(=信頼)です。

小泉健一『今さらだけど、アドラー心理学を実践してみたらすごかった』(大和出版)
小泉健一『今さらだけど、アドラー心理学を実践してみたらすごかった』(大和出版)

私には「この人が困ったときには、世界中どこでも駆けつける」「無一文になったときはしばらく家に呼んで養ってあげる」と思える人が数人います。そんな仲間に対しては、心から応援できますし、私のことも心から応援してくれます。

そういう仲間がいるからこそ、私はやりたいことを信じてやり切れているし、困ったときは遠慮なくこちらから助けてほしいと言えます(このような仲間からの紹介でコーチングのクライアントになってくれた方が何名もいます。私のことを「こいつなら大丈夫。信頼できる」と思ったからこそ紹介してくれたのでしょう)。

信用と信頼の決定的な違い

信用なのか信頼なのかを判断する基準として、アドラー心理学では「機能価値」「存在価値」という考え方があります。

「機能価値」とは、その人の能力やできることに注目し、価値を置いていることです。反対に言えば、「能力がない人には価値を感じない」ということなので「信用」にあたります。

「存在価値」とは、その人の存在そのものに価値を置いていることです。

これがアドラーの言う「信頼」です。

その人の良いところも悪いところも知ったうえで信頼すること。その人が仮に失敗したり、あなたに迷惑をかけたりしても、それでも信じることができる人のこと。

「応援されたければ自分から応援しよう」とお伝えしましたが、「信用」のうえで(その人の実績や能力を尊敬したうえで)応援するならば、その人はあなたの能力しか見ません。

あなたが、相手の存在そのものに価値を感じ、「心から応援したい」と思える人を応援すれば、その気持ちが通じてあなたのことも無条件で応援してくれるでしょう。

私は、SNSで知り合った人でも、信頼できる仲間がいます。

リアルだろうがオンライン上だろうが関係ありません。

「早く行きたければひとりで行け。遠くまで行きたければみんなで行け」

有名なアフリカのことわざです。まさにあなたが大きな成長や成果を望むのなら一緒に遠くまで行ける仲間を見つけましょう。

私は勇気づけの言葉を使うようにし、信頼できる人と付き合うようにすることで、周りの人間関係が変化していきました。人間関係が良好になると、まっすぐに自分の夢や理想に向かって突き進むことができます。

そして、この頃から「会社員以外で稼ぐ」という目的が叶いはじめたのです。

小泉 健一(こいずみ・けんいち)
ライフコーチ、作家

1988年生まれ。大学卒業後、一般企業で10年以上営業マンとして働く。現在は、会社員の傍ら、ライフコーチ、kindle作家として活躍。著書に『今さらだけど、アドラー心理学を実践してみたらすごかった』(大和出版)がある。