30年で変わった心、変わらない心

独身者の心がどのように変わったのか、それを端的に知ることができるのが、出生動向基本調査の中にある「結婚相手に求めるもの」という質問です。

ここでは、「重視する」と「考慮する」を合わせて、どのくらいのポイントになるか、を示しています。バブル景気冷めやらぬ1992年から直近の2021年まで、おおよそ30年の間に、独身者の心は変わったのか、変わらなかったのかを順に見ていきましょう。

男女とも、ずっと重要度合いが高い要望

まず、男女ともに、昔も今も求める度合いが強いのが、「人柄」と「家事育児」「仕事への理解」となります。人柄についてはそもそも相性の基本なのだから当然でしょう。一方、「家事育児」「仕事への理解」については、昨今、とりわけ共働きが増えているので、男女ともにこの項目が重視されるのは理解できるところです。

【図表】人柄
※「出生動向基本調査」を基に筆者作成
【図表】家事育児
※「出生動向基本調査」を基に筆者作成
【図表】仕事への理解
※「出生動向基本調査」を基に筆者作成