「ティッシュペーパー1枚を大切に」富裕層のリアル

私のチャンネルでは、普段はフリーランスの方々に向けての情報を発信しています。たとえば節税や確定申告、補助金などの情報を扱っているのですが、あるときふと、「お金持ちのリアルな姿について話してみよう」と思い立ったのです。

小林義崇『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)
小林義崇『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)

動画を公開した後の反響は、驚くばかりでした。過去の動画の数百倍のペースで急速に視聴回数が伸びていき、フリーランスの方々だけでなく、さまざまな立場の方に見ていただいたようです。

あの凄まじい反響を経験して感じたのは、世のなかの多くの人が富裕層の実態について興味をもっていること。そして、富裕層の行動様式には、人生をよくするヒントがたくさんあるということでした。

私は、そのYouTube動画に寄せられた数百件のコメントを読み、私が理解した富裕層の実像に間違いがなかったことを確信しました。

そこで、いくつかのコメントを編集してご紹介します。

◉ 実は資産家ですが、おっしゃるとおり節約家ではなく倹約家として過ごしています。あとは、寄付金として社会に還元することを続けています。

◉ 医師として開業していますが、乗っている車は傷だらけの軽自動車1台だけです。

◉ この動画でいうところの“お金持ち”に属する人間ですが、おおむね当たっていると思います。生活は人並よりも質素だと思いますが、必要性を感じないだけでけっして無理してケチっているわけではないです。

◉ 叔母は裸一貫から1代で巨刹きょさつ(大きな寺)を建立した僧侶でしたが、その生活はやはりティッシュ1枚の使い方に至るまで質素なものでした。

◉ 夫の実家が相続の際、資産が10億円ほどありましたが、生活の足はほとんど軽自動車を使っていましたし、外食もなるべく控えていました。

◉ 私が勤める会社の社長部屋をのぞいたら、社長が愛妻弁当(?)を食べていました。会社の年商からは想像できませんでした。

◉ 金融資産100億円以上の超富裕層を担当していた元プライベートバンカーですが、まったく同意します。つけ加えるとしたら「無駄な見栄は張らない」ということでしょうか。高級車やハイジュエリーなどの贅沢ぜいたくに一喜一憂しているのは、背伸びをした小金持ちさんたちでした。

◉ 資産数億円から数十億円の知り合いが何人かおり、資産価値のあるところに住んでいますが、驚くほど質素な生活です。ブランド品もほとんど買わない。「なんでも買えるけど買う価値を感じない」と。面白いことに、みんな「死に金は1円でも使うのが嫌」といいます。コーヒー1杯分でさえも。「生き金」というのは、投資や良好な人間関係のなかで使うお金なのだそうです。

このように、私が知る富裕層の姿は、実際の富裕層や富裕層を目のあたりにした人も納得することのようです。

富裕層の習慣は、誰でもとり入れられるものです。これは将来に対する不安が高まっている時代に生きる私たちにとって、とても力になることだと思います。

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