皇室も自ら稼ぎ、アピールしたほうがいい

【小島】SNSの写真もとてもきれいなんです。富裕層向けに境内に日本建築の宿泊施設を作って、仁和寺を貸切にできる一泊100万円のプランを作ってみたり、境内でのアート展なんかをやってて、なかなかおしゃれなんですよね。伊勢神宮や高野山など、いろんな寺社が積極的にInstagram発信をしていて、結構見応えがあるんですよ。

小島 慶子他『いいね!ボタンを押す前に』(亜紀書房)
小島 慶子他『いいね!ボタンを押す前に』(亜紀書房)

コロナ禍を経験して、参拝客だのみではない新たなビジネスを模索しているのでしょうが、結果としてデジタル媒体での発信や、他業種とのコラボなどでイメージが刷新されてファンが増えることもあると思います。

【君塚】まさに皇室にもそういうことが必要なんです。バッキンガム宮殿の公開と収益化がうまくいったので、ウィンザー城も同じことをやるようになりました。スウェーデン、ノルウェー、デンマークの王室もそれに続いています。夏に、自分たちが避暑に行っている間、一般公開して収益を上げ、それを例えば修復費用やSNSでの広報活動に充てています。

皇居だって同じことができるはずです、皇族たち自身は滅多に使わないんですから。例えば皇居にある国宝がたくさん納められている三の丸尚蔵館、いまは無料で公開されていますが、ここもお金を取ればいい。文字通り宝の持ち腐れですよ。

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