“起業”というと身構えてしまうけれど、もっと少ない売り上げで安定的に経営する「スモールビジネス」なら気軽にスタートできる。そこでスモールビジネス実践者の起業家・武田所長にノウハウを聞いた。
オフィスで拳を上げるビジネスウーマン
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スモールビジネスとは何? 副業との違いは?

自分の時間を自由に使え、人間関係のストレスも減る

激務のコンサルティングファームを退職後、武田所長が手がけたビジネスは100億円以上の売り上げを目標とするものだった。数年後に会社は軌道に乗るが、相変わらず多忙で、マネジメント、金融機関や株主との付き合いでかなりのストレスやプレッシャーがあった。

「そんな中、週末の時間だけで、自分ひとりで始めた小さなビジネスが簡単に年間数千万円の利益を生み出したのです。しかも顧客の強いニーズがあるので、安定的に利益を拡大し続けました。そのうち自分の手を離れて回り始めたので、複数のスモールビジネスに取り組めました。何より自分の自由な時間やお金を持てたこと、人間関係のストレスが減ったこと、さまざまな人との出会いがあったことが大きなメリットです」

武田所長が提言するスモールビジネス(スモビジ)の定義は3つ。安定着実に行うビジネスなので、ベンチャーのようなイノベーション(変革)は不要、基本的には借金をしないのでリスクも取らない。それならば、もっと少ない収入でもいいかと思うが?

「収入が100万円未満では会社を辞めてまで起業する意味がないので副業でいい。ビジネスには正解はなくとも正攻法があり、年収3000万円は難しくないのです」。そこでスモビジを成功させるための“正攻法”を聞いた。

武田所長が定義するスモールビジネス