4 授業を生かすアクション(2) 授業再現シートから受け方を導く

授業の理解度を把握できたら、次はママが授業を丸ごと把握して、授業の受け方を決めていきましょう。有効なのが、「授業再現シート」をつくること。授業で起きていることのすべてを1枚の紙に書き出します。親がインタビューをし、子供が答える形で埋めます。

授業開始から終了まで、そのとき講師が何をして、子供が何をしたか。ほかの子の様子はどうか、ということを時間の流れに沿って具体的に拾い出していきます。「先生はこの時間に何をしているの?」「あなたはどうしているの?」「ほかの子はどんな様子?」と聞いていきます。

くわしく聞き出せば、授業のスタイル、先生のクセ、わが子のクセが見えてきます。それらが見えてきたら、親子で話し合って、授業の受け方にルールを設けます。たとえば、「先生が、黒板に注目!と言ったらノートの書き写しをやめて先生の話に集中する」「解説をくわしくしない先生だから、前日にママとテキストを軽く読んでおこう」などです。

余談ですが、「授業再現シート」をつくったら、「うるさい!」「静かにしなさい!」と20分以上も先生が怒っていて、授業の進行が遅れているとわかった例もあります。同じ状態があまり続くようなら、塾に改善を申し入れたほうがよいでしょう。

(プレジデントFamily編集部=構成)