実際に使い始めてみて、効果はすぐに表れた。iPhoneを導入する以前は、携帯電話からは会社宛のメールを見ることができないため、メールチェックのためだけにオフィスや自宅等でまとまった時間をつくり、パソコンを立ち上げる必要があったのだ。1日に50通から100通以上のメールが届く西口さんにとって、その無駄が省けたメリットは大きい。

アプリを含めた各種機能も仕事で役立つものが多いという。

例えば会議の内容はデータをPCに取り込めるiTalkというアプリで録音して保存し、ホワイトボードに書かれた事項もカメラで撮影しSMSを通じてその場で参加者とシェアをする、といった具合である。

「アプリはどんどん新しいものが出てくるので、よい評判を聞けばすぐに試すことにしています」

ノートPCは今でも持ち歩いている。だが、起動する回数は激減した。メモ帳は書き込む速さを重視するため、右ページだけを使う。まだこちらはデジタルより1日の長があるようだ。

試しているのがUYHという画面で手書き入力できるメモ帳アプリだ。もともと西口さんは情報収集のツールとして紙のメモ帳を常に持ち歩いているが、UYHが実用に堪えうるようならメモをすべてデジタル化できる。

アプリ情報やiPhoneの使い方は、若いメンバーに「何かない?」と聞いて教えてもらうことが多い。

「iPhoneは使えば使っただけ効率が上がります。使い方を効率よく吸収するには、若い人に聞くことです。私はもう40歳。年を取ると頭が固くなりがちなので、頭を柔らかくするためにも新しいものを取り込みたい。その意味でもiPhoneを使いこなすことが重要だと思っています」

だが、自社におけるiPhoneの活用度合いは、人によって大きな差があると西口さんはいう。もし「面倒くさい」という理由で使わないのであれば、あまりにもったいない。