2012年1月23日(月)

人格劣る稼ぎ頭は、出世させるべきか -サイバーエージェント社長兼CEO 藤田晋氏

「手放せない人の条件」有名社長がアドバイス

PRESIDENT 2012年2月13日号

山田清機=構成 葛西亜理沙=撮影
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人材に絡めて言えば、弊社が求めているのは、自分のアイデアに熱狂することができ、プライドもなにもかなぐり捨てて、その実現に寝食を忘れて没頭できる人材、ということになる。

さて、冒頭の質問に戻ろう。

私の答えはA→C→Bである。私は管理職に登用する際の選択基準を、一にも二にも人格に置いている。もちろん、人格が優れていて実績も高ければ文句はないのだが、人格と実績のどちらを優先するかといえば、圧倒的に人格のほうである。

ネットベンチャー企業である弊社は、前例のまったくない世界でビジネスを展開している。前例のない世界では、斬新で優れた事業アイデアを発想できるかどうかが勝負を分けるため、クリエイティビティーに溢れた社員の存在が不可欠だ。弊社のような企業にとって、上にいい顔をするために部下のアイデアを利用したり、保身のために部下の優れたアイデアを潰したりするモラルに欠けた管理職の存在は、最悪なのである。

特に、実績があって人格の悪い人間、つまりBタイプの社員は絶対管理職に上げないようにしている。なまじ自信を持っているだけに、このタイプの扱いが、最も厄介だからである。

サイバーエージェント 社長兼CEO 藤田 晋
1973年生まれ。福井県立武生高校、青山学院大学経営学部卒業。人材紹介・派遣事業のインテリジェンス勤務を経て、98年に起業。2000年、インターネット総合サービス企業として、史上最年少の26歳で東証マザーズ上場を果たす。『憂鬱でなければ、仕事じゃない』(共著)、『藤田晋の成長論』ほか著書多数。

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