公務員の給料はこれからどんどん下がる

今後の日本経済の見通しが暗いなかで、安定して見える公務員になりたい人は少なくありません。どんなに日本の経済が悪くなっても役所がつぶれるとか、公務員の給料が出なくなるなんてことはまずないでしょうから、食いっぱぐれない、という意味で公務員は安定していると僕も思います。

ひろゆき『誰も教えてくれない 日本の不都合な現実』(きずな出版)
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でも、いままでのような安定感は今後なくなっていきそうです。

公務員のボーナスは2020年、2021年と2年連続で下がっています。公務員は景気がいときもボーナスが上がらないのでバブル時代には損でした。

でも景気が悪くなってもボーナスが下がらないといわれていたので、安定した職業だと思われていたわけです。そんな公務員のボーナスも下がっちゃっているのですから、安定神話も続かなくなりそうです。これからは日本全体の経済が落ちるにつれ、公務員の給料も下がるでしょう。民間企業に比べて残業がなく、定時で帰れる、なんてことも今後ますますなくなりそうです。

経済が落ち込むと、役所にもお金がなくなりますから、かたちを変えた残業が広まるでしょうね。これまでのように、派遣社員や民間委託業者に押しつけるだけでは回らなくなります。東京都千代田区のようなお金のあるところはいいですが、僕が生まれ育った北区はいまでも職員が足りず、住民票を取りに行ったら30分以上待たされるなんてザラです。これからもっと職員が足りずに、仕事がハードになるでしょうね。

その意味では、公務員になるなら人口が少なくてさびれた町のほうがいいかもしれません。公務員の給料は地方差があまりないので、なるべくラクできそうなところがおススメです。

警察官はじつはおいしい職業

「人から感謝される仕事は貴重」です。特に、警察官っていい仕事だと思います。もちろん、夜勤があったり、危険な場面に出くわしたりすることもありますが、人々を犯罪とか事故から守る、救う仕事なので、めちゃくちゃ感謝されますよね。それに、警察官は人びとから尊敬される仕事でもあります。

警察官にあこがれる子どもは多いですし、人気が高いです。「お父さんの仕事はなに?」ってきかれて「警察官」と答えると、「すごーい!」ってなりますし、保育園のママ友のヒエラルキーみたいなのができたときも「警察官の家」だと一目置かれたりするわけです。

それに、警察官は公務員なので、ローンを組むのも民間企業以上に確実に通ります。これがユーチューバーとかだと、月収が4桁あっても、ローンを組めないどころか、下手したらクレジットカードの審査に落ちます。

しかも、警察官はなにか悪さでもしない限り、失業する可能性はほぼゼロ。いまは大企業でも40代くらいでいきなり早期退職を迫られたりしますが、警察ではリストラなんてありません。警察官が食いっぱぐれるときは、たぶん日本が財政破綻とかして、みんながそれ以上にヤバいときでしょうね。

パートナー探しにも困りません。警察官だから正義感が強いとか、マジメだろうとも思われますしね。もちろん、キャリア組とノンキャリア組が明確に別れていて、出世できるかどうかは完全に学歴で決まるとか、古い考えのオジサンが跋扈しているだろうから組織としての息苦しさはあるかもしれません。でも、そういうことを差し引いても、けっこうおいしい職業だと思いますよ。