「突然体が動かなく……」本当は怖い、コロナ後遺症の実態

Long Covidという言葉を知っていますか──。新型コロナウイルス感染症の後遺症のことだ。海外メディアで多々報道されてきたが、最近は日本のメディアも扱うようになってきた。しかし取り上げられるのは味覚障害や脱毛などのことが多い印象を受ける。後遺症にはさまざまな症状があり、起き上がれなくなり仕事ができなくなった例も報告されている。

コロナ後遺症との付き合いが終わるのは半年後か、1年後か、それとももっと先なのか……先が見えない。(写真はイメージ、筆者撮影)
コロナ後遺症との付き合いが終わるのは半年後か、1年後か、それとももっと先なのか……先が見えない。(写真はイメージ、筆者撮影)

私の友人もその1人だ。30代女性の友人は自身がコロナ後遺症でベッドから起き上がることさえも難しくなっていると打ち明ける。コロナの症状が出て回復した数週間後、突然疲労感に襲われ、それから体が動かなくなってしまった。

一向に症状が改善しない状況が2カ月続き、週3回は訪問看護のサポートを受けることになった。フリーランスで仕事をしていた彼女は万が一のときのために貯金はしていたが、働けなくなった今、訪問看護費の3割負担も毎月にするとかなり大きな出費だ。