毎日卵を10個食べ、体調不良から回復

本来、コレステロールは8割が自分の肝臓で作られ、食事でとり入れられるコレステロールは2割程度。食事で多くとっても血液中のコレステロールは肝臓でコントロールされるので、健常者であれば、それほど心配することではありません。

2015年より、コレステロールの摂取量に関して基準が撤廃されました。「コレステロールを含む食品を減らしても、血中コレステロール値が低下するという明確な証拠がない」ことが理由です。

私が働きすぎで体調不良になった25年前、肉・魚などのたんぱく質はまったく食べられず39kgまで体重が落ちました。そのとき、整体師に勧められたのが、毎日卵を10個食べることでした。それを1年間実行した結果、復活しました。その後学んだ分子栄養学で、卵が筋肉や脳内物質の材料となったことが理論的に裏付けされました。元気になった今も、毎日3~4個は欠かさず食べています。

もし、自分が落ち込みやすくなったと感じたら、自分の脳の栄養素が足りているか見直すチャンスかもしれません。リモートワークや外出自粛で、おにぎりや、カップ麵、パンなど炭水化物に偏った食事を済ませる人は要注意です。炭水化物だけの食事にはくれぐれも気をつけてくださいね。

普段の食事で無理なく卵をとるためのアドバイス
●炭水化物に卵をちょい足し
ごはんが好きなら→卵かけご飯(ごはん粒が卵の脂質で覆われ、血糖値の乱高下を避けられます)
パスタが好きなら→カルボナーラ
そば・うどんが好きなら→月見にしよう
●すき焼き風に…
少しリッチに、焼肉のつけダレに卵黄を
しゃぶしゃぶは卵ポン酢で
●お鍋の最後は…
卵雑炊や卵スープで〆てみて
★完全栄養食である卵の数少ない弱点は、ビタミンCと食物繊維が入ってないこと。色とりどりの野菜のサラダにゆで卵や温玉をトッピングしたり、キノコ、海苔、わかめ等の海藻のおみそ汁に生卵を入れたりしてみてください。
★ストレスの多い時は、消化の良い半熟卵がベストです。