民主党政権を養分にした「ネトウヨ」

倉山満『保守とネトウヨの近現代史』(扶桑社新書)
倉山満『保守とネトウヨの近現代史』(扶桑社新書)

鳩山由紀夫内閣は、外国人参政権法案を通せなかった。それどころか、内閣は与党内の権力闘争で自壊する。内閣を継いだ菅直人は参議院選挙で完敗し、ねじれ国会で苦しめられ何もできない。そうしたところに東日本大震災が重なり、惨状と化した。

「史上最悪の民主党政権」の記憶を、多くの日本人に残した。

チャンネル桜は、ほぼ毎日、民主党への罵倒を続けた。『正論』『WiLL』のような、「保守」系雑誌も同一論調である。『正論』『WiLL』の執筆者がチャンネル桜に出演するようになり、業界全体が勢いづいた。

何のことはない。あまりにも無能な民主党政権が、チャンネル桜に代表される「ネトウヨ」を生み出したのだった。

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