人は大自然の一部であり、その法則に則った価値観を持って行動すれば、チャンスは必ず巡ってくる――本書に限らず、これが中村・安岡両氏の思想の根幹だ。代々御岳山を信仰する家に育った私には、大自然を神に見立てるこの思想はすぐに理解できた。

自分の意志ではどうにもならない存在を認め、畏れることで初めて、心の持ちようを顕在化させられる。要は「お天道様は見ている」ということだ。しかし、その心持ちがいつ、天の与えてくれるチャンスとドッキングするかは誰にもわからない。

その好機到来に備えて、経営者は自分の夢がいかなるもので、天の道に背いていないか、人の役に立っているかを常に考えておくべきだ。