待機所生活2週間もついに終わり絶体絶命。フリー客につくのが怖い

では、この時期にヘルスを利用する男性客とはどのような人物なのか。

「正直、おかしい人が多いですよ。一昨日は、60代くらいで、経営者って名乗ってる人が来ました。プレイは普通だったけど『個別で会えないか?』『お金ないだろうから月20万円で愛人にならない?』ってずっと迫ってきました。でも初めての人で怖かったので断りました。常連さんは既婚者だったりサラリーマンだったりで、家族や会社の目があって今は風俗なんていけないので、やっぱり変な人しか来ないですね」

コロナ禍に置かれるまでは、地方出稼ぎする機会もあったというえりなさんだが、今は出稼ぎ先から「東京のコは来ないでほしい」と言われてそれもできない状態だという。

出稼ぎ先から「東京のコは来ないでほしい」と言われて…
出稼ぎ先から「東京のコは来ないでほしい」と言われて…(筆者撮影)

「私がついたのが、3月末が20人、4月は10人ちょい。この一週間は一人もお客さんにつけていません」(取材したのは4月後半)

現在の銀行の口座残高を見せてもらうと、なんと650円だった。

「3月までは最低賃金として出勤で1日1000円もらえてたんですが、それも4月からなくなりました。最近『待機所で生活しないで』ってみんな言われて出ていくことになったけど、来月はたぶん電気もガスも止まるんですよね。でも、お客さんにつくのが怖い……。専門学校の奨学金も返さないとだし、早くいまの状況が終わってほしいですね」

一口で風俗嬢と言ってもここまで明暗が分かれるとは驚きだ。えりなさんの場合、指名客はおらず、フリーで入る男性客だけ。「一応検温はしている」というがやはり不安は拭いきれないだろう。

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