富士山噴火とは無関係も東海地震では誘発か

※カテゴリーI(海溝型地震のうち震源断層を特定できる地震)の長期評価結果の概要。地震調査研究推進本部「全国地震動予測地図(2010年版)」より転載。
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※カテゴリーI(海溝型地震のうち震源断層を特定できる地震)の長期評価結果の概要。地震調査研究推進本部「全国地震動予測地図(2010年版)」より転載。

図版は地震調査研究推進本部による地震の予測だ。たとえばM7.5前後の「宮城県沖地震」は、今回の地震とは別に、今後30年以内に99%の確率で起きると予想されている。またそれぞれ連動の恐れがある東海・東南海・南海地震も、今後30年以内に87~60%の確率で起きるという。地球科学に詳しい京都大学の鎌田浩毅教授はいう。

「今回の地震はまったく想定外の規模。M9クラスの発生で、東北や首都圏を含む北米プレート全体が活動期に入った。長野、秋田、静岡での比較的大きな地震は、この影響だ。今後1年程度はM七クラスを上限に内陸型地震が誘発される」

3月15日には富士山に比較的近い場所で、M6.4の地震が起きた。日本最大の活火山である富士山は、1707年の宝永大噴火以来、300年以上も大規模な火山活動を停止しており、噴火の可能性が指摘されている。鎌田教授はいう。

「今回は北米プレートでの地震なので富士山とは関係ない。注意が必要なのは、山形の蔵王火山や福島の吾妻火山など東日本の活火山。富士山噴火の関連性があるとすれば、東海・東南海・南海地震だ。これらは複合発生する恐れがある」

※すべて雑誌掲載当時