東京大学の調査によると、東大生の親の6割以上が世帯年収が950万円以上。収入の少ない家庭が、子どもを東大に行かせるのは不可能なのか。プレジデント編集部では年収250万円の家庭から「東大」に進学した大手IT企業の男性社員に話を聞き、通常とは違う“意外な進学ルート”を取材した。「プレジデント」(2018年8月13日号)の特集「年収400万父さんの極上家計簿」より、記事の一部をお届けしよう――。
高専→九大→東大院、内申点で勝負に!
小平幸雄さん(仮名)は九州南部の母子家庭で育った。母は体が弱く、一緒に住む祖母の清掃パートの仕事などで家族は生計を立てていた。世帯年収は250万円ほど。住んでいた古いアパートでは、夏はムカデが部屋の中を這い、冬は水道管が凍結したという。
子どものころ、塾に行くことはできなかった。小平さんは「正直、周りの同級生のことが羨ましいな……とは思っていました」と振り返る。
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