グロービス経営大学院職員の鈴木琢也さん(32歳)は、筋金入りの「元ヤンキー」だ。神奈川で「最低レベル」の県立高校を卒業後、とび職になったが、勉強しようと一念発起。米国の名門校カリフォルニア大学バークレー校に合格し、見事なキャリアチェンジを果たした。なぜ鈴木さんは人生を変えることができたのか。「ヤンキー式勉強法」のコツとはなにか。「プレジデント」(2018年7月2日号)の特集「あなたは今、何を学ぶべきか」より、記事の一部をお届けしよう――。

高校を出てとび職に就いていた頃、外資系生保の営業だった父が仕事で表彰されたんです。散々反抗し、毛嫌いしていた父が、ハワイで開かれた表彰式で周囲から尊敬の念を抱かれている。僕がグレていた頃の両親の苦労と努力をそこで初めて知り、「やりたいこと」のない当時の自分に気づいて愕然としました。