メンタルトレーニングの一環として、「瞑想」を取り入れるトップアスリートやビジネスパーソンが増えています。瞑想にはどんな効果があるのでしょうか。ヨガトレーナーの綿本彰氏は、「『自分の内面の声』を聞くことで、自己肯定力が上がり、心も体もラクになる」と説きます――。

※本稿は、綿本彰『一瞬で自己肯定を上げる瞑想法』(KADOKAWA)の第2章「自己肯定力を高める心のレッスン」を再編集したものです。

ありのままの自分を認めると生きるのが楽になる

脳を休める上で、そして瞑想を深める上で最大のカギとなるのが「ありのままを肯定する」ということ。活字にするとシンプルでいかにも簡単そうですが、これがなかなか実践できず、だからこそいつも私たちは気持ちの切り替えがうまくいかず、過ぎ去ったことに悩み、まだ起こりもしないことを憂います。

そうやって目の前の物事に集中することができなくなって、それがまた脳の疲れに拍車をかけてしまう……。

綿本彰『一瞬で自己肯定を上げる瞑想法』(KADOKAWA)

そんな悪循環から抜け出すためのカギとなるのが、「ありのままの自分」を肯定すること、つまり自己肯定です。

自己肯定感を持てないでいると、自分の弱い部分や醜い部分を誰かに見透かされるのではと未来におびえ、なけなしの自尊心を傷つけられた過去にいつまでも傷つき、それが怒りへと変貌して「ありのまま」から程遠い状態に陥ります。

死ぬまで自分自身と付き合いは続く

逆に自己肯定感が持てると、自分の弱い部分も醜い部分も認めることができて、それを含めて自分なのだという感覚が育まれ、日々を穏やかに過ごしやすくなります。自分の弱い部分を隠そうとせず、それを見透かされることにおびえる必要もなく、たとえ指摘されても傷跡は小さく、癒やしやすくなるのです。

傷つきにくくなり、だから誰かを恨みにくくなり、他者肯定への芽も育みやすくなります。つまり、ありのままの自分を肯定することができれば、ありのままの他者を肯定しやすくなり、ありのままのすべてを肯定しやすくなるのです。

それ以前に、そもそもこの世に生まれてきた時点で唯一確かなこと。

それは、死ぬまで自分自身との付き合いが続くということです。そんな自分といい付き合いができるようになれば、どれほど生きるということが楽になることでしょうか。そういった、生きる上でのあらゆるスタートラインになるのが、「ありのままの自分を認めてあげること」になるのです。