小池百合子・東京都知事の「希望の党」が10月3日、衆院選の第1次公認候補を発表した。この小池氏の候補者選別に対し、毎日新聞は社説で「公然と『排除の論理』を振りかざした」と批判している。だがジャーナリストの沙鴎一歩氏は「これこそ小池百合子らしい」と評価する。総選挙で有権者は小池氏にどんな評価を下すのだろうか――。
10月3日、希望の党の第一次公認候補が発表された。東京・永田町の参院議員会館での記者会見の様子。左から、民進党の玄葉光一郎総合選対本部長代行、希望の党の若狭勝前衆院議員、細野豪志元環境相。(写真=AFLO)

3極のわかりやすい争いになった

小池百合子・東京都知事の「希望の党」が10月3日、衆院選の第1次公認候補を発表した。この小池氏の候補者選別に対し、「排除の論理を振り回し、民進党を分裂させた」との批判の声が上がっている。

だが、その批判はナンセンスだと思う。なぜなら小池氏がリベラル派を拒否した結果、民進党の枝野幸男代表代行が新党結成に踏み切り、保守と革新が同居する民進党がきれいに分断されたからだ。これで10月10日公示、22日告示の衆院選は「自民・公明」「希望・維新」「枝野新党・共産・社民」の3極のわかりやすい争いとなる。

新聞各紙の社説や記事を読み解きながら、小池氏の選別の是非を考えてみたい。

細川元首相が「女性首相目指せ」と励ます?

小池氏にとっても、旧民主党や民進党の元凶だった保守と革新の同居、寄り合い所帯を解消し、民進の保守候補者を受け入れることで、選挙後の希望の党が安定することは間違いないだろう。

しかし小池氏の選別に異を唱える声も多い。

たとえば毎日新聞東京本社発行の10月3日付朝刊社会面に掲載されインタビュー記事で、小池氏の師匠である細川護熙元首相は小池氏のやり方を「こざかしい」と痛烈に批判しているから実におもしろい。

その記事中、細川氏は「公認するのに踏み絵を踏ませるというのはなんともこざかしいやり方で『寛容な保守』の看板が泣く」と述べ、小池氏が衆院選に立候補する可能性については「恐らくないだろう」と語る。

さらに細川氏は自分自身が日本新党を結成したことを振り返り、「政権交代という大目標に立ち向かうときは怒濤のように攻め立てなければ成功しない」と小池氏を批判していた。

この批判、裏を返せば小池氏に「都知事を辞して立候補し、日本初の女性首相を目指せ」と励ましているようにも感じられるが、どうだろうか。