かつては理想の相手だと思えたのに、いつしか「こんな女ではなかった」と思うようになる……。そうした「不幸」を避けるにはどうすればいいのか。教育や子育て、介護などのアドバイザーとして多くの女性と接してきた鳥居りんこ氏が、年を重ねるほど「嫌な女になり、パートナーの男性を不幸にするタイプ」と、「パートナーを末永く幸せにするタイプ」の共通点をそれぞれ5つ挙げて考察した。ベストな異性を見分けるポイントとは――。
年を重ねると“心が劣化”する女性とは?
以前、図書館で知り合った70代後半の男性にこう聞かれたことがある。
「失礼ですが、推理小説はお好きですか? よく読まれますか?」
「学生時代にアガサ・クリスティーにはまったくらいで、今はあまり読まなくて……」
そう答えると、男性は私にこんな謎解きを要求してきたのだ。
「家内はほとんど家事もせず、ここ何年もずっと推理小説ばかりを読んでいるんです。それで僕がなじるようなことを言ってしまったために、家内がこう言い返してきたんですよ。『アンタの老後が楽しみね』って。もしかして、家内は僕を亡き者にしようと、推理小説で完全犯罪の手口を勉強しているんじゃないかって怖いんです。推理小説を女性が読む動機はなんでしょうか?」
男性は「家内はああいう女ではなかったはずなんですが……」と言い、結局「推理小説以外で、女性向けの面白い本があったら、教えてもらえませんか?」という話になった。金婚式を迎えようかという二人が恐ろしい冷戦状態になっている事実にやるせない思いを持った。
▼絶対近寄ってはいけない女性になぜ男性は弱いのか?
「前はああいう女ではなかった……」。なぜそんなことになってしまうのか。誰しもできれば生涯にわたって、心ときめく異性と時を紡いだほうが人生の幸福度は上がるだろう。
今回は、若いうちは特に問題ではなかったのに、年を重ねるうち男性にとってはしんどくなってしまうケースがあるということを踏まえて、「心が劣化する女性」を見分けるポイントを考えてみたいと思う。
あくまでも筆者の所感なので、偏りがあると思うが、女性との付き合いを深めるうえで何かの参考になれば幸いだ。